日本科学未来館の「ジオ・スコープ」が新たに生まれ変わる
日本科学未来館(以下、未来館)は、地球に関する科学データを触れることができる常設展示「ジオ・スコープ」を、2025年4月23日(水)より新たなテーマ「変わり続ける地球」としてリニューアルします。この展示は、2011年に公開されてから多くの来館者に親しまれてきましたが、今回の更新により、さらに充実した内容と直感的な操作性を提供することを目指します。
新たなデータの追加
リニューアルでは、最新の科学データを8つ新たに追加します。これにより、合計で20のデータが提供され、人間の活動が地球に与える影響や、地球環境の変化などをより深く理解できるようになります。新しく追加されるデータには、「世界の電力消費量」や「エアロゾルの濃度」などが含まれ、これらの情報は来館者にとって非常に興味深いものとなるでしょう。
全てのデータは、分かりやすくビジュアライズされ、来館者が直感的に楽しみながら、それぞれのデータに基づく理解を深めることができます。また、関心のあるデータについては詳細解説も用意されており、さらなる探求が可能です。
新デザインの体験画面と展示端末
展示端末は、地球を覗き込む望遠鏡をイメージした新しいデザインに変更されます。5台設置される端末のうち1台には、「耳で楽しむモード」が搭載されており、音を通じてデータを体験することができます。これにより視覚に障害のある方も、音でデータを楽しむことが可能となります。例えば、「世界の地震」や「渡り鳥の移動ルート」などのデータが、音の大小やリズムで表現され、視覚情報だけでは伝わらない興味深い側面を体感できます。
さらに、体験画面のデザインも一新され、より理解しやすい直感的なインターフェースが採用されます。ピンチイン・ピンチアウトの操作が可能になり、自分の好きなサイズにデータを拡大したり縮小したりしながら、興味を持った情報にスムーズにアクセスできます。
展示概要
リニューアルされた「ジオ・スコープ」は、未来館内の3階常設展示ゾーンで一般公開されます。開館時間は10時から17時で、入館券の購入は16時30分まで可能です。入館料金は大人630円、18歳以下210円、未就学児は無料です。毎週火曜日と年末年始(12月28日〜1月1日)は休館日となっています。
地球についての新たな理解を
未来館は、この展示を通じて来館者が地球とのつながりをより深く実感できるよう努めています。また、展示を通じて地球規模課題の解決に向けた科学コミュニケーション活動を促進し、次世代に響くメッセージを届けることを目指しています。最新の展示に触れながら、地球環境についての理解を深化させるために、ぜひ多くの方々に訪れていただきたいと思います。
新しくなった「ジオ・スコープ」で、私たちが住む地球の変化を共に感じ、この貴重な体験を楽しんでみてはいかがでしょうか?