持続可能な紙パッケージ「ノンラミパック」の革新とその魅力
近年、プラスチックごみによる海洋汚染の問題が深刻化し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みが各地で加速しています。特に日本では、企業が徐々に環境に配慮した紙パッケージの使用を増やしていますが、従来のパッケージでは「中身が見えない」という大きな課題が存在しました。そこで新たに開発されたのが、「ノンラミパック」です。これは、紙とOPPフィルムを組み合わせた全く新しいタイプのパッケージであり、その特長や利点について詳しく見ていきましょう。
ノンラミパックの特徴
「ノンラミパック」は、消費者が商品を直視できる特性を持ちつつ、プラスチック使用量を削減できるという画期的なパッケージです。通常、紙だけで商品を包む場合、中身が見えなくなり、消費者は購入前に商品の詳細を確認することができません。この新しいパッケージは、OPPフィルムを部分的に使用しているため、透明度を保持しながらも、ほとんどの部分を紙で構成しています。これにより、環境負荷を軽減しつつ、視覚的な魅力も高めることができます。また、パッケージの重量比も紙が主成分となるため、「紙製容器包装」としての分類が可能です。
ラミネート加工が不要
従来のパッケージでは、ヒートシール方式によるラミネート加工が必要であり、これがコストや納期の面での課題を引き起こしていました。しかし、「ノンラミパック」は紙とOPPフィルムを糊で直接接着することで、ラミネート加工を省くことに成功しました。この方法により、プラスチックの比重を抑え、原材料費や加工費を削減し、さらには納期の短縮にもつながり、企業にとって大きなメリットとなっています。
オフセット印刷のメリット
さらに、「ノンラミパック」はオフセット印刷を採用しており、従来のグラビア印刷に比べて版代が安価で、版の変更や小ロットに対応する柔軟性を持っています。これは新しいデザインを迅速に反映できるため、消費者のニーズに素早く応えることが可能です。また、UVインキによる印刷では、高い乾燥性を実現し、より美しい仕上がりを得ることができます。
推奨用途
「ノンラミパック」は多用途にわたる可能性を秘めています。特に文具や雑貨、化粧品、アパレル小物、釣り具、ノベルティ商品のパッケージとして特におすすめです。これにより、さまざまな業界でのエコ製品の普及が期待されています。
特許出願中
「ノンラミパック」は、製造方法に関する特許を出願しており、今後の展開が注目されています。特許出願日は令和5年2月9日で、特願番号は2023-18134です。
企業情報
この革新的な製品を手掛けるのは株式会社ジェイビーエフサプライで、本社は大阪市城東区に位置しています。設立は昭和45年で、印刷物製造に長年従事しています。持続可能な未来に向けた取り組みとして、この新しいパッケージが広がることが期待されています。
詳しくは、
ジェイビーエフサプライの公式ウェブサイトをご覧ください。