注目の新人作家・夏木志朋の新作
2025年1月に発表される予定の夏木志朋の最新小説『Nの逸脱』が、第173回直木三十五賞の候補作に選ばれ、読者や業界から大きな関心を集めています。若い世代の支持を受けている夏木さんは、2019年に発表したデビュー作『ニキ』で非常に高い評価を得ており、その後の作品も大きな注目を集めています。『Nの逸脱』は、彼の約4年ぶりの新作として、特に期待されている作品です。
今回の候補入りは、夏木さんの独自の視点による人間描写とストーリーテリングが評価されたと言えるでしょう。短編集である本作では、普通の日常が突然非日常に変化する3人のキャラクターを通じて、現代の人間関係の微妙さや脆さをリアルかつ刺激的に描き出しています。特に、誰もが遭遇するかもしれない危うい状況を背景にしたストーリー展開が、読者の心に響くと評判です。
短編の内容
『Nの逸脱』は以下のような短編から構成されています。
1. 場違いな客
爬虫類のペットショップで働く金本篤が、処分されそうになっているフトアゴヒゲトカゲを救おうと奮闘する物語です。しかし、高額な譲渡金がネックとなり、他の方法を考え始めます。彼の行動が、思わぬ結果を引き起こす様子が緊迫感を持って描かれています。
2. スタンドプレイ
精神的に追い詰められた高校数学教師・西智子の物語では、満員電車の中での出会いがきっかけとなり、彼女の感情が高ぶっていく様子が描かれます。この出会いは、彼女の運命を大きく左右することになるのです。
3. 占い師B
占い師・坂東イリスの元に訪れる弟子候補の若い女性との関係が描かれています。彼女の失敗続きの様子が、どのように物語に影響を与えるのか、興味深い展開が待っています。
期待される媒体の紹介
夏木氏の新作『Nの逸脱』は、さまざまなメディアに取り上げられることが決まっています。特に、作家の桐野夏生や黒川博行といった著名人からも推薦の声が上がり、発売前から注目を集めています。また、TBSテレビの「王様のブランチ」や、「ダ・ヴィンチWeb」、「好書好日」といったメディアでも取り上げられる予定で、ますますの注目が期待されています。
著者プロフィール
夏木志朋(なつき・しほ)は1989年、大阪府に生まれました。大阪市立第二工芸高校を卒業後、2019年に『ニキ』でデビューし、以降も多くのファンを獲得しています。彼の作品は、複雑な人間模様や深い心理描写が特徴であり、今後の活躍が非常に楽しみです。
書籍情報
- - タイトル: Nの逸脱
- - 著者: 夏木志朋
- - 定価: 1,760円(税込)
- - 発売日: 2025年1月22日
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この作品がどのような評価を受けるのか、期待が高まります。