フィッシュマンズの影響を色濃く受けたMariMariの音楽
日本の音楽シーンにおいて重要な役割を果たしたロックバンド「フィッシュマンズ」。その中心人物である佐藤伸治が深く関与した女性アーティスト、MariMari(マリマリ)が90年代に発表した作品が、ついにストリーミング配信されることとなりました。彼女の音楽はフィッシュマンズと共鳴し、特に90年代の音楽ファンにとっては聴き逃せない存在です。
MariMariの輝かしいキャリアの始まり
MariMariは、1994年に雑誌『米国音楽』の付録CDで「MariMari rhythmkiller machinegun」という名義で楽曲「シンス・イエスタデイ」を発表し、その後すぐにカレッジチャートで話題となりました。ライブ活動を重ね、1996年にはシングル「Everyday, Under the Blue Blue Sky」でソロデビューを果たします。このデビューシングルには、フィッシュマンズのメンバーを含む豪華な顔ぶれが参加しており、彼女の音楽キャリアのスタートを飾るにふさわしい作品です。
ストリーミング配信される代表作
今回配信される作品一覧は以下の通りです。
`Everyday, Under The Blue Blue Sky` (DISA-0682)
この曲はMariMariのデビューシングルとして1996年3月21日に発売されました。サウンドには、佐藤伸治、柏原譲、茂木欣一などフィッシュマンズの主要メンバーが参加しており、さらに木暮晋也、HONZI、東京スカパラダイスオーケストラの沖祐市も名を連ねています。彼らのバックアップを受けて、グルーヴィーな3曲が収録されています。
`Indian Summer` (DISA-0683)
1996年12月18日にリリースされた2枚目のシングルです。恩田晃、澤田譲治、アパッチ田中が参加し、エレクトロやダンスホールレゲエなど多様なスタイルが展開されています。プロデュースは柏原譲が手掛け、MariMariのボーカルの幅広い表現力を引き出した作品です。
`耳と目そしてエコー` (DISA-0684)
初のアルバムで、1997年11月21日にリリースされました。シングルで先行公開されたトラックを除く全トラックを、MariMariと佐藤伸治がプロデュースしています。シューゲイザーやドリームポップの名作と称されるこのアルバムは、フィッシュマンズの名作「宇宙 日本 世田谷」とのつながりもあるパーソナルでスペーシーなサウンド空間を特徴としています。
`J` (DISA-0685)
このシングルは、1998年5月21日に発売され、前作『耳と目そしてエコー』の流れを受けています。主要なセッションミュージシャンが多数参加し、サウンドプロダクションの全く新しい方向性が示されています。洗練された音の中でも、MariMari独特のヴォーカリゼーションが際立つ意欲作です。
音楽ファンへ贈る必聴のコンテンツ
これらの作品は、ただの音楽の情報を超えて、90年代の日本の音楽の歴史を振り返る重要な資料でもあります。特にフィッシュマンズのファンにとっては、彼らの音楽と共鳴する貴重な体験ができることでしょう。ストリーミングでの再リリース機会を逃さず、この素晴らしい作品群をぜひ楽しんでください!
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