ジョーシス株式会社が発表した新しいSaaS ID管理プラットフォーム「Josys AI」
2023年,ジョーシス株式会社は新たなSaaS ID管理プラットフォーム「Josys AI」の提供開始を発表しました。このプラットフォームは、ITガバナンスを強化し、企業のIT運用の高度化と自動化を目指すものです。コロナ以降、多くの企業が急速にSaaSを導入しましたが、その結果として現れた新たな課題に対処するために、AI技術を駆使して企業のIT業務を効率化します。
SaaS導入で企業が直面する課題
コロナの影響でSaaSの導入が加速しましたが、多くの企業は現在、SaaSガバナンス、SaaSセキュリティ、SaaSファイナンスといった3つの重要な課題に直面しています。特に、IT部門が把握しているアプリケーションは全体の仅26%に過ぎず、未整備な社内ポリシーによってガバナンスが失われている状況です。これにより、シャドーITの増加や退職者のアカウント管理等、さまざまなセキュリティリスクが顕在化しています。
さらに、SaaSコストも激増しており、2024年度には平均で135万円にまで上昇することが予想されています。この中には多くの未使用ライセンスが含まれており、コスト面での非効率が大きな問題となっています。
Josys AIの導入によるメリット
こうした課題に対し、Josys AIを導入することで、複雑なSaaS管理業務を自動化し、ITガバナンスの強化やセキュリティの向上を実現できます。このシステムは、従業員データの自動分類やアクセスポリシーの自動作成、契約管理の自動化など、さまざまな機能を提供します。
1. 従業員データの自動管理
Josys AIを活用することで、従業員データを自動的に分類し、派遣社員やシステムアカウントを容易に管理することができます。これにより、IT部門の管理業務の負担が軽減され、より効率的な業務が可能となります。
2. アクセスポリシーの自動化
また、AIはユーザーのアクセス権限を分析し、利用パターンに基づいてアクセスポリシーを自動で生成します。ポリシーに違反するアクセスが検知された際には、自動的に修正措置を講じることができるため、企業は安心して業務を行えます。
3. シャドーAI対策
シャドーITの増加に伴い、AIやアプリケーションの利用状況を正確に把握することが難しくなっていますが、Josys AIはこれを解消。従業員が利用するすべてのAIアプリを特定し、それらを適切に評価・分類することで、ガバナンスを強化します。
4. 契約管理の効率化
さらに、契約データを自動でインポートし、更新前にアラートを送信する機能も備えています。これにより、不要なコストの発生を未然に防ぐことが可能になります。
ジョーシス株式会社の歩み
ジョーシス株式会社は2022年に設立された多国籍スタートアップで、グローバルにSaaSマネジメントプラットフォームを提供しています。「Simplify IT, Empower communities」というミッションを掲げ、現在は米国、インド、日本など、様々な国で350名以上の従業員が活躍しています。これまでに320億円を超える資金調達を行い、700社以上にサービスを提供しています。
詳細な機能や導入については、こちらからご覧ください。
ジョーシス株式会社が提供する「Josys AI」は、企業が直面するSaaS管理の課題を克服するための有力な手段となることでしょう。