三重・松阪で初めて行われる「マノー祭り」
三重県松阪市にて、特別なイベント「マノー祭り」が初開催されることが発表されました。この祭りは、ミャンマーのカチン州で伝統的に行われているものであり、今年は特に平和の祈りが込められています。カチン族は、様々な民族が共存する多民族国家の中で、独自の文化を形成しています。彼らの文化を体感することができるこの祭りでは、歌や踊りを通して、地域の自然への感謝と連帯の気持ちが表現されます。
ミャンマーとカチン族の背景
ミャンマーは1950年代以降、現在に至るまで続く民族紛争が影を落としています。1948年にイギリスから独立した以来、国内では複数の民族が自らの権利を求めて闘い続けています。その中でも、2011年に始まったカチン州の政府軍とカチン独立軍の間の衝突は特に深刻で、無数の人々が住む場所を追われています。
現在、約10万人が中国との国境沿いで避難生活を余儀なくされている状況に置かれているカチン族。彼らの伝統的な祭りである「マノー祭り」は、自然に感謝し、連帯の意志を新たにする重要な行事です。ただし、内戦の影響でこの祭りは7年間行われておらず、貴重な文化遺産を守るためには何らかのアクションが必要とされていました。
初開催を通じて伝えたいメッセージ
そんな中、在日カチン難民の方々とともに、国内避難民の支援を目的としたチャリティーコンサートが9月17日に予定されています。このイベントは、カチン族の方々が抱える現状を広く知ってもらうためのものであり、参加者には彼らの伝統文化を体感する機会が提供されます。
松阪市の自然豊かな飯高町波瀬では、8月26日にマノー祭りが行われ、伝統的な歌や踊りが披露される予定です。祭りでは、カチン料理の試食も可能で、参加者にとって新たな体験となることでしょう。これにより、参加者がカチン族の文化に触れ理解を深める場となることが期待されています。
詳細情報
- - 日時: 2018年8月26日(日)10時〜14時(予定)
- - 会場: 波瀬ゆり館(三重県松阪市飯高町波瀬675、雨天時は体育館実施)
- - 参加費: 無料、カチン料理試食あり
- - 主催: マノー祭り実行委員会、NPO法人PEACE三重支部
- - 後援: 松阪市、松阪市教育委員会、波瀬むらづくり協議会等
- - 協力: Kachin Refugee Relief Committee in Japan
- - お問い合わせ: 上村090-2683-4915、小林090-3151-7327
このように、ただの祭りではなく、多くの意味を持った「マノー祭り」への参加をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。特に文化理解や他者との連帯感を感じる貴重な機会となることでしょう。