Total Animal Mediと宮崎大学が犬の皮膚の健康を守る新たな共同研究を開始

Total Animal Mediと宮崎大学の共同研究

犬の健康における皮膚疾患は、動物病院での来院理由の中で最も多く、特にアトピー性やアレルギー性の皮膚炎はその管理が生涯にわたって必要とされます。このような中、Total Animal Medi株式会社は宮崎大学農学部の金子泰之准教授と共に、犬の皮膚の健康を改善するための新たな研究を始めました。

研究の目的

この研究の主な目的は、犬の皮膚や被毛に関する問題、特に剥落や痒み、表皮の弱化を脂肪酸を含む栄養素や腸内細菌叢に働きかけることで改善することです。これにより、現在の治療法の限界を克服し、犬とその家族にとってより良い生活を提供することを目指します。

皮膚疾患の現状

皮膚疾患には、細菌感染、真菌感染、寄生虫、アトピーなどがあり、特にアトピー性皮膚炎は犬の生活の質を著しく低下させることがあります。この疾患は免疫力や皮膚のバリア機能を低下させるため、他の皮膚疾患を併発することが多く、長期的な治療が必要です。また、医療によるストレスは犬だけでなくその家族にも悪影響を与えてしまいます。

研究の背景と必要性

犬の皮膚疾患に対する治療法は限られており、免疫抑制剤やステロイド薬、薬用シャンプーなどは症状を緩和するにとどまっています。飼い主にとっては、ペットに最良の治療を施すために必要な選択肢が増えることが、ペットの幸福度を大きく向上させることにつながります。

宮崎大学の役割

宮崎大学では、"生命・環境・エネルギー・食"をテーマに幅広い研究が行われており、動物病院では多様な研究室が連携し、獣医学科の学生に対する教育と実習の場が提供されています。これらの活動は、持続可能な未来のための基盤を形成します。動物病院は地域社会においても重要な役割を果たしており、ペットの健康管理と飼い主のためのサポートを行っています。