デジタルアイデンティティとソラソル、融合の背景
近年、企業のWebマーケティング環境は急速に変化しています。特に、消費者との接点が多様化し、企業が効果的にマーケティング戦略を構築するためには、新たな手法が求められています。その中で、「トリプルメディア」と呼ばれる3つのマーケティングチャネル、すなわち広告メディア、オウンドメディア、アーンドメディアが注目されています。このフレームワークをもとに、企業はメディア間の連携を進めると同時に、経営資源の最適な配分が求められています。
このような中、Webマーケティングの支援事業者たちの競争が激化しており、特にトリプルメディア戦略を包括的に支援する体制の整備が、企業の競争優位を確立する鍵となっています。
デジタルアイデンティティとは
デジタルアイデンティティは、インターネット広告代理業、メディア事業、さらにはWebサイトの企画・制作において豊富な経験を持つ企業です。特に検索エンジンマーケティング(SEM)での評価が高く、近年ではアプリ開発にも力を入れています。2013年にリリースしたママ向けフリーマーケットアプリ「ママモール」は、累計30,000ダウンロードを超え、AppStoreでのライフスタイルカテゴリで首位を獲得しました。
ソラソルとは
一方、ソラソルはソーシャルメディアと動画コンテンツに特化したウェブマーケティング会社で、2005年の設立以来、数々の企画制作を手掛けてきました。特に、2010年にはUstream認定パートナー第一号として、Live動画配信における強みを持ち、さまざまな自社メディアへ向けた動画配信の実績があります。また、2013年に出版した「プロが教えるWebマーケティング&集客・販促完全ガイドブック」は、多数の小売業者やサービス業者から評価を受けています。
事業統合の狙い
両社の統合により、新たに築かれる法人「デジタルアイデンティティ」は、これまでの経験とノウハウを活かし、Webマーケティングにおいてトリプルメディア戦略の完全な支援体制を整えます。すでにデジタルアイデンティティは「自社メディア」と「広告メディア」に強みを持ち、これにソーシャルメディアを戦略的に組み込むことで、より強力なマーケティングソリューションを提供することを目指しています。
この新たな戦略により、2016年12月までに新規顧客企業100社の獲得を目指すとのこと。将来的には、顧客ニーズに一層応えられる柔軟で効果的なマーケティング支援を実現すると期待されています。
企業概要
最終的に、合同後の新しいデジタルアイデンティティは、以下のような会社概要で運営される予定です。
- - 商号: 株式会社デジタルアイデンティティ
- - 事業内容: Webマーケティング全般、インターネット広告代理業、インターネットメディア事業、Webサイトの企画・設計・制作
- - 設立: 2009年6月
- - 代表者: 中村慶郎
- - 資本金: 7,274万5千円
これにより、デジタルアイデンティティは更なる成長を遂げ、企業の競争力を高める重要な役割を果たすことが期待されています。