積水化学とATR、電波資源拡大
2024-07-18 15:38:19

積水化学とATR、電波資源拡大に向けた研究開発事業に採択!不要電波抑制技術で労働力不足解消へ

積水化学とATR、電波資源拡大に向けた研究開発事業に採択!不要電波抑制技術で労働力不足解消へ



積水化学工業株式会社と株式会社国際電気通信基礎研究所(ATR)は、総務省が実施する「電波資源拡大のための研究開発」事業に、共同で応募したテーマが採択されました。本事業では、自律移動体による無線通信の効率的な運用を目指し、近接・稠密化したモバイル通信機器間における不要電波の解析・抑制技術の開発を行います。

近年、労働力不足の解消に向け、サービスロボットや自動搬送ロボット、ドローンといった自律移動体が社会に浸透しつつあります。これらの機器は、モバイル通信機器による無線通信で制御されていますが、同時に電子回路やモーターなどのノイズも発生させています。特に、移動体同士が近接したり密集したりした場合、ノイズによる不要電波の干渉が深刻化し、受信感度の低下や通信品質の劣化、さらには機能不全といった問題が生じることが懸念されています。

この課題を解決するため、積水化学とATRは、それぞれの強みを活かした研究開発を進めます。積水化学は、フィルム成形技術を用いた透明フレキシブル電波反射フィルムの開発で培った技術を基に、機器から発生するノイズを抑制する技術を開発します。一方、ATRは、電波・高周波の測定に関する豊富な経験と電波伝搬に関する研究実績を活かし、動的な電波環境を正確に測定し、モデル化する技術を開発します。

両社の技術を融合することで、不要電波による機能不全を抑制し、自律移動体の安全で効率的な運用を実現する革新的な技術開発を目指します。また、本取り組みで確立された動的な電波環境の評価方法は、国際標準化に向けた提案も予定されています。

積水化学の水無瀬イノベーションセンターとATRの大型電波暗室などを活用し、4年間かけてノイズ対策部材と評価方法の統合試験を実施する予定です。本事業の完了となる2027年度末には、自律移動体の安全・安心な運用のための指標を提供し、労働力不足の課題解決に貢献することを目指しています。

研究開発のポイント



積水化学の透明フレキシブル電波反射フィルム技術とATRの測定技術を融合することで、不要電波を効果的に抑制
自律移動体の増加に伴い、ますます重要となる不要電波対策技術の開発
* 国際標準化に向けた提案を通じて、自律移動体の安全・安心な運用環境の構築に貢献

社会へのインパクト



本研究開発は、自律移動体の安全・安心な運用を促進することで、労働力不足の解消に貢献するだけでなく、様々な分野における技術革新を加速させる可能性を秘めています。物流や製造業、農業など、人手不足が深刻化する分野において、自律移動体の活用はますます重要となるでしょう。本事業の成功は、これらの分野における生産性向上や社会全体の効率化に大きく貢献すると期待されています。


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会社情報

会社名
積水化学工業株式会社
住所
大阪市北区西天満2丁目4番4号
電話番号
03-6748-6460

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