夏休みの親子ワークショップが大盛況で開催
2023年8月20日、愛知県長久手市のアピアランスサポートセンター長久手「TOTONOU」にて、医療用ウィッグについて学ぶ親子ワークショップが開催されました。このイベントは、株式会社ファイントゥデイのヘアケアブランド「フィーノ」が主催し、前回の成功を受けてより一層充実した内容で行われました。
参加者へのプログラム内容
参加者には、元SKE48の矢方美紀さんや早稲田大学の学生団体「Rethink Fashion Waseda」のメンバーが指導し、医療用ウィッグやヘアドネーションの重要性について楽しく学ぶ機会が提供されました。参加した12組の親子は、自分たちにもできる「ちょっといいこと」を見つけるヒントを得ました。
正しく知ることの力
ワークショップの冒頭では、抗がん剤治療に伴う脱毛の影響について、子どもでもわかりやすく理解できるストーリーが読み聞かせされました。物語の中で、見た目の変化を経験した母親とそれを受け入れようとする娘の様子が描かれ、参加者はこの経験を通じて感情に共鳴しました。
その後、寄付された髪の毛が医療用ウィッグとしてどのように生まれ変わるかの工程を学びました。実際のウィッグやパネルを使用しての体験により、子どもたちは興味深くこのプロセスを追いました。
体験を通して得るもの
施設見学では、アピアランスサポートセンターでの実際のケアについて学ぶことができました。特に、デジタルミラーを使用してウィッグを試着することで、参加者は自分がどのように見えるかを理解し、医療用ウィッグの重要性を体感しました。
さらに、矢方美紀さんの実体験を通じて、医療用ウィッグが心に与える影響や、ヘアドネーションの意義についても議論が広がりました。彼女の言葉は、参加者にとって非常に励みになったようです。
ドネーションカットの実演
特に盛り上がったのは、ドネーションカットのデモンストレーションです。中学生の戸枝果子さんが、自らの髪を切り、ヘアドネーションに参加する瞬間は、全員の心に強く印象付けられました。果子さんは「必要としている人のために役立つことができるのは嬉しい」と語り、周囲の皆もその姿勢に感銘を受けました。
講師のコメント
ワークショップには、多くの専門家や活動家が参加し、参加者に直接意見を伝えました。岩岡ひとみ氏は「このセンターは、がん患者さんやその家族が安心できる場所であり、医療用ウィッグの選択肢が一つの道であることを知ってもらいたい」と述べました。矢方美紀さんは、「医療用ウィッグを使うことで自分らしさを保ち続けることができる」と述べ、その意義を熱く語りました。
参加者の声
参加した親子からは、「実際に体験できたことで理解が深まった」「医療用ウィッグの現場を見られて良かった」「ヘアドネーションがどのように行われているかを知ることができた」との感想が相次ぎました。
このワークショップを通じて、参加者は医療用ウィッグやヘアドネーションに対する理解を深め、お互いにサポートし合う重要性を再認識することができました。
最後に
「ちょっといいこと」をテーマにしたこの活動は、日常の中で個々ができることについて考えるきっかけともなりました。「HAIR TOUCH YOU」の活動を通じて、医療用ウィッグへの理解が広がることを願っています。