新たな診断システム
2024-09-10 14:41:26

EGFR遺伝子変異を対象とした新たな診断システムの承認

サーモフィッシャーサイエンティフィック、EGFR変異診断システムの承認を発表



2024年9月9日、サーモフィッシャーサイエンティフィックジャパングループは、新しいコンパニオン診断システム「オンコマインTM Dx Target Test マルチ CDxシステム」が厚生労働省より一部変更承認を取得したことを発表しました。このシステムは、EGFR遺伝子エクソン20挿入変異を有する手術不能または再発非小細胞肺癌患者を対象としたアミバンタマブ(遺伝子組換え)の治療に関連しており、患者に新たな治療の選択肢を提供します。

新たな医療の可能性


この新しい診断システムにより、EGFR遺伝子エクソン20挿入変異を有する非小細胞肺癌の患者は、アミバンタマブと化学療法の併用療法にアクセスできるようになります。これによって、特定の遺伝子変異を持つ患者に対する治療の精度が向上すると期待されています。

がん治療の現状


非小細胞肺癌は、肺癌の中で最も一般的なタイプであり、特定の遺伝子変異に基づいた治療法が急速に発展しています。今回のシステムは、BRAF、HER2、ALKなど、計7つのドライバー遺伝子の変異を検出でき、さらに甲状腺癌とその特異性に応じた遺伝子異常の診断にも対応します。これにより、患者の病態に適した医薬品の選定に寄与し、更なる治療の可能性を提供することができます。

システムの機能と効果


本診断システムは、以下のがん種に関する医薬品適応判定を行います:

  • - 非小細胞肺癌
- BRAF遺伝子V600E変異:ダブラフェニブなど
- EGFR遺伝子変異(エクソン20挿入変異除く):ゲフィチニブ、エルロチニブなど
- EGFRエクソン20挿入変異:アミバンタマブの追加
- HER2遺伝子変異や、ALKROS1などの他の変異も検出可能。

  • - 甲状腺癌
- RET融合遺伝子及びBRAF遺伝子V600E変異に対応。

  • - 甲状腺随様癌のRET遺伝子変異の検出にも対応。

このように、多くの遺伝子変異を検出することにより、医療従事者は患者に対し、より個別化された治療方法を提案できるようになります。

サーモフィッシャーサイエンティフィックの使命


サーモフィッシャーサイエンティフィックインコーポレイテッドは、科学サービスを提供するグローバル企業として医療分野において重要な役割を果たしています。同社は、研究と製造の効率性を高めるための革新的な技術を提供し、患者さんの健康な未来に貢献しています。

より健康で安全な世界の実現を目指す彼らの姿勢は、今後の医療のかたちを変えていくことでしょう。この新たなコンパニオン診断システムによって、さらに多くの患者が適切な治療にアクセスできることを期待したいです。

会社情報

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サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ
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