Basho Technologiesが分散クラウドストレージ「Riak CS 1.5」をリリース
米国のBasho Technologiesは、企業向けに設計された新しい分散クラウドストレージソフトウェア「Riak CS 1.5」を発表しました。このソフトウェアは、大容量の非構造化データ(ビデオ、画像、ドキュメントなど)を効率的に処理し、シームレスに拡張可能なアーキテクチャを提供します。
Riak CSの特徴と用途
Riak CSは、その安定性やパフォーマンス、統合機能に依存して、放送局や通信業界の企業で幅広く利用されています。特に、IDCフロンティアは、Riak CSを基にした高可用性のクラウドストレージソリューションを提供し、お客様に高いパフォーマンスを実現しています。副本部長の大屋誠氏は、「数ペタバイトレベル以上のスケールが可能なRiak CS 1.5が当社のストレージビジネスに貢献する」と語っています。
さらに、株式会社アイネットもRiak CSを基にしたクラウドサービス「Dream Cloud®」を展開しており、Riak CS 1.5の拡張性を活かしてコスト効率を高めています。専務取締役の田口 勉氏はこのサービスの優れた性能とコスト効率について言及しています。
新機能の概要
Riak CS 1.5には、以下の新機能が追加されました:
- - Amazon S3互換性の拡張:新たに「multi-object delete」や「Put object Copy」をサポートし、CDNとの統合がより柔軟になりました。
- - ガベージコレクションの強化:スピーディなオブジェクトの消去を可能にし、高速なデータ更新や削除を支援します。
- - 管理機能の簡素化:クラスター管理やトラブルシューティング作業を簡単に行えるようになりました。
- - マルチクラスターサポート:同一のRiak CSネームスペース内に複数のクラスターを持つことで、スケーラビリティを向上させています。
お客様のニーズに応える姿勢
BashoのCTOデイブ・マックローリ氏は、最強のキーバリューソリューションとオブジェクトストレージを提供することでお客様の要望に応えることの重要性を強調しています。新しいRiak CS 1.5は、こうしたニーズに寄り添った機能を追加しています。
利用可能なプラットフォーム
Riak CS 1.5は、Debian、Ubuntu、FreeBSD、OS X、Red Hat Enterprise Linux、Fedora、SmartOS、Solarisで即座に利用可能です。詳細な技術ドキュメントやダウンロードは、Bashoの公式サイトにて確認できます。
価格とトライアル
商用ソフトウェアのRiak EnterpriseおよびRiak Enterprise Plusには、プロジェクトベースのプロフェッショナルサービスが含まれており、カスタマイズされたパッケージも提供されています。価格の詳細に関してはBashoまでお問い合わせください。また、Riak CS Enterpriseのトライアルライセンスも用意されています。
Bashoジャパンとそのビジョン
Bashoジャパン株式会社は、米Basho Technologiesの100%子会社で、日本国内におけるRiakおよびRiak CSの販売と技術支援を行います。企業向けに高可用性で耐障害性に強い分散システムを提案し、様々なビジネスシーンでのデータ管理をサポートしています。詳細情報は公式サイトで確認できます。