新馬場新が贈る近未来法廷ミステリー『歌はそこに遺された』が登場！

新馬場新が贈る最新刊『歌はそこに遺された』の魅力

新たな才能、新馬場新が世に送り出す期待の新作長篇小説『歌はそこに遺された』が、徳間書店から2025年5月30日に発売されます。近未来を舞台にした法廷ミステリーで、音楽が持つ力と人間の心の痛みが交錯する物語となっています。この作品は、単なるミステリーにとどまらず、現代社会が直面する問題への深い考察が盛り込まれていることが特徴です。著者の新馬場新は、既に『沈没船で眠りたい』でその名を知られる存在となっており、今回の作品も多くの注目を集めています。

物語のあらすじ

物語は、若きシンガー荒井海鈴が殺されたことから始まります。彼女の最後の作品『人魚』が予想外のヒットを記録し、彼女の亡き後に世界の音楽ランキングを揺るがすことになります。しかし、異なる時代感覚を持つ生成AIの楽曲が盛んに流布される中、海鈴の存在が改めて注目を集めることに。特に、海鈴の死に関連する容疑者、備藤龍彦の態度が普通ではなく、東京地検の公判検事である堂崎千也は疑念を抱きます。

堂崎は独自に調査を進め、彼女が所属していた事務所の社長、椎名栄弥に迫る。そこで明らかになるのは、彼女の周囲で繰り広げられる怪しげなビジネスの実態です。物語は、海鈴の歌を通じて正義がどのように揺らぎ、変化していくのかを描き出し、先の読めない展開に引き込まれます。

読者の心を揺さぶるメッセージ

著者は、現代社会で人が何を遺し、何を守り続けるべきなのかという問いに向き合い、この物語を通じてその答えを模索しています。彼女は言います。「変化し続ける社会の中で、私たちはどう生きるべきか」。そのメッセージは、過去の文学や現代の状況を含んだ普遍的なものであり、多くの読者に勇気と希望を与えることでしょう。

著者について

新馬場新は、1993年に神奈川県に生まれました。明治大学法学部を卒業し、2020年にデビューを果たしました。彼女はこれまでに数々の文学賞を受賞し、一般小説やライトノベルだけでなく、ゲームシナリオの執筆も手掛ける多才な作家です。彼女の作品は、現代的なテーマを鋭く描写し、多くの読者から支持されています。

そして、この新作もその期待を裏切らない内容となっています。彼女の情熱と考察が詰まった『歌はそこに遺された』は、音楽や正義について考えさせられる一冊となることでしょう。