2025年夏の熱中症対策、エアコン使用が67%の意向
2025年6月、株式会社エクスクリエが実施した「熱中症対策」に関するWeb調査の結果が発表されました。この調査では、全国の15歳から69歳までの男女1,560人を対象に、主に熱中症の経験やエアコンの使用意向、職場での対策状況に焦点を当てています。どのような傾向が見られたのか、詳細を見ていきましょう。
熱中症経験者は特に10代に多い
調査によると、全体の39.8%が過去に熱中症や暑さによる体調不良の経験があることが判明しました。年代別に見ると、特に10代が熱中症の経験が多く、男女ともにこの年代のリスクが際立っています。女性の10代は全体平均を20.2ポイント上回り、男性の10代でも8.7ポイントの上昇が見られました。
具体的な状況では、「屋外でのスポーツ・運動中」が多く、通学途中などが危険なシーンとして挙げられています。一方で、中高年層は「屋内での仕事中」に熱中症を経験するケースが目立ち、特に40代の女性は25.6%、60代の男性は23.3%の割合で報告されています。
エアコン使用意向は67%の高割合
調査では、今年の夏にエアコンを使用する意向は67.0%に上ります。興味深いことに、女性の方が男性よりもエアコンを使用したいという意向が強く、60代女性では74.6%、50代女性では73.8%がエアコン使用に前向きです。この傾向は、特に若年層においても顕著で、10代では「使用時間や設定温度を工夫する」という回答が多く見受けられました。
屋外作業環境では約5割が熱中症対策を実施
さらなる調査では、職場における熱中症対策の実施状況が浮き彫りになりました。屋外作業の職場では55.2%、空調のある屋内作業でも54.3%が熱中症対策を行っていると回答しています。
具体的な対策としては、「塩分や糖分を含むタブレットの配布」や「飲料の無料提供・補助」がよく実施されています。体力の消耗が激しい屋外での作業環境では、実用的で手軽に摂取できる対策が重要視されていることが分かります。
注意点と今後の取り組み
熱中症対策には意識を高めることが求められます。屋外仕事や通学中に対策を意識し、スポーツをする場合は特に注意が必要です。また、企業や学校では独自の対策を講じることが、熱中症の予防につながります。この調査を通じて得た情報をもとに、さらに具体的な対策を検討していくことが重要です。
調査結果は、さまざまな生活場面での熱中症対策の実施を促進する材料となります。今夏も暑さに負けず、健康的に過ごせることを目指しましょう。