フォルシア、水素貯蔵システムを現代自動車に供給開始
フォルシアが現代自動車へ水素貯蔵システムを供給
フォルシアは、新たに現代自動車との間で水素貯蔵システムの供給契約を締結しました。具体的には、1万基の水素タンクを備えた全体システムの提供を行い、この製品はフランスのバヴァンに位置する水素貯蔵システム専門のグローバルセンターで生産される予定です。
このプロジェクトは、2021年から納入が開始される見込みで、フォルシアは今後4年間にわたり、現代の大型トラック約1,600台にこれらの貯蔵システムを供給します。そして、これらのトラックは、現代自動車がスイスのH2 Energyと設立した合弁会社、Hyundai Hydrogen Mobilityに引き渡され、欧州市場における水素モビリティのリーダーシップを強化する一助となります。
フォルシアのCEOであるパトリック・コラー(Patrick Koller)はこの取り組みについて「燃料電池電気自動車技術が今後10〜15年の間、特に商用車において重要性を増すだろう」と述べています。彼は、フォルシアがこの技術の潜在能力を最大限に引き出し、エコシステムを構築するために多くの資源を投入していると強調しました。この受注は、燃料電池システムのリーダーになるという企業の目標を達成するための大きな一歩となると強調しています。
燃料電池技術は、バッテリー式電気自動車と並ぶ魅力的な選択肢として位置づけられています。特に、燃料電池トラックは排気ガスを排出せず、航続距離と燃料補充時間はディーゼル車と同等のレベルを誇ります。これにより、2030年までには、約200万台の新車の中で35万台の商用車が燃料電池技術を採用することが予測されています。
フォルシアの背景
フォルシアは1997年に設立され、自動車業界におけるグローバルな重要プレイヤーへと成長を遂げてきました。現在、同社は37ヵ国で活動し、35の研究開発拠点と約300の事業所を有しています。従業員数は12万2千人に達しており、自動車用シーティング、インテリア、エレクトロニクスおよびクリーンモビリティの4つの事業を展開しています。
また、フォルシアは「コックピット・オブ・ザ・フューチャー」と「サステイナブル・モビリティ」を成長戦略として掲げ、技術開発に力を入れています。2018年の年商は175億ユーロ(約2.2兆円)に達し、パリ証券取引所にも上場しています。CAC Next 20 indexの構成銘柄にも選ばれるほど、多くの信頼を得ています。公式情報はウェブサイト www.faurecia.com で確認できます。
この新しい水素貯蔵システムの導入は、フォルシアと現代自動車の連携強化、そして環境に優しい持続可能な未来に向けた重要な一歩といえるでしょう。
会社情報
- 会社名
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フォルシア・ジャパン株式会社
- 住所
- 神奈川県横浜市神奈川区金港町1-7横浜ダイヤビルディング17F
- 電話番号
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