地域密着型見積もりプラットフォーム「ミツモア」の新たな挑戦
地域版のクラウドソーシングとしてスタートした「ミツモア」は、利用者が必要なサービスを簡単に見積もりできるプラットフォームです。このサービスの最大の特徴は、ユーザーが要望を入力するだけで、ぴったりの事業者とのマッチングが実現する点です。
サービス開始からわずか2ヶ月で、すでに全国で約1000の事業者が登録しています。特に印象的なのは、最短10分で見積もりが返答されるスピードです。
ミツモアが解決する課題
日本のローカルサービス市場は、数十兆円規模にもかかわらず、非常に非効率な状況が続いています。多くの事業者では、業務担当者が営業も兼務しているため、長時間労働を強いられています。そのうえ、仲介サイトの利用によって多額の手数料を支払うことも少なくありません。特に、成約時の手数料が5割以上に達することもあり、事業者側には大きな負担となっています。ミツモアは、この非効率なプロセスを根本から見直し、マッチングを自動化することで解決を図っています。
事業者にとっては、空いている時間に見積もりを送ることができ、低コストで新しい顧客を獲得できる環境が整います。これは、特に中小企業や個人事業主にとって、安定した顧客基盤を築くための大きな助けとなります。
海外の事例から学ぶ
アメリカでは、近年ローカルサービス市場を効率化するプラットフォームがいくつか登場しています。その中で「Thumbtack」は、Google Capitalから高く評価され、2000億円以上の流通金額でユニコーン企業となりました。一方、日本国内ではまだこの分野の主要な企業が誕生していないため、ミツモアはその先駆者としての役割を担うことになります。
提供するサービスと事業者の多様性
ミツモアでは、地域密着型のプラットフォームを目指し、暮らしやビジネス、さらにはレッスンを含む600以上の分野で事業者の登録を進めています。これにより、多種多様なサービスを提供し、ユーザーにとっても便利な環境を整えています。
現在、多く登録されている事業者には、地域密着の工務店や多くの結婚式を手がけてきたカメラマン、経験豊富な士業の専門家たちが名を連ねています。今後さらに各分野のプロとの提携を加速させ、ローカルサービス全般の見積もりプラットフォームを確立する予定です。
代表取締役の経歴
代表の石川彩子氏は、東京大学法学部を卒業後、経営コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーで中小企業の営業の苦労を体験しました。その後、ペンシルベニア大学ウォートン校でMBAを取得し、シリコンバレーのスタートアップであるZazzleに勤務。その後、帰国し元Yahooのエンジニアと共にミツモアを立ち上げました。
株式会社ミツモアの概要
- - 会社名: 株式会社ミツモア
- - 事業内容: 専門家マッチングのプラットフォーム運営
- - 所在地: 東京都港区赤坂二丁目22番19号601号室
- - 設立: 2017年2月
- - 代表者名: 石川 彩子
- - 問い合わせ先: [email protected]
ミツモアは、地域密着型サービスの新たな時代を切り開く存在として、今後の展開に期待が寄せられています。