アダストリア、新たな衣料品回収スキームを発表
株式会社アダストリアが、循環型衣料品回収スキームの刷新を発表しました。東京都渋谷区に本社を持つ同社は、”グッドコミュニティ共創カンパニー”を目指し、“ファッションロスゼロ”の社会実現に向けて様々な取り組みを行っています。アダストリアは2016年から衣料品回収活動を始め、現在では全国約190店舗で不要となった衣料品を回収するという実績を積み上げてきました。
これまでに約40万枚、129トンもの衣料品が回収され、リユースやリサイクルを通じて有効活用されています。今回の新スキームでは、株式会社ECOMMITとの協業により、衣料品回収の強化を図ります。
新スキームの特徴
新たな取り組みでは、3月1日以降に回収した衣服がECOMMITの循環センターに運ばれ、プロピッカーによって分別されます。新スキームでは、リユースの強化が図られており、再利用可能な衣類はアダストリアグループのオフブランド「OFFSTORE」にて再販されます。このことで、サステナブルなファッションのスタイルを提供し、お客様と共に新たなファッション文化を形成することを目指しています。
また、リユースが難しい衣類は素材別に選別され、リサイクルパートナーを通じて再利用されます。具体的には、自動車の内装材や断熱材、さらにリサイクル素材として加工され、アダストリアブランドの新商品に採用される予定です。
改良されたサービス
新しいスキームと合わせて、衣料品回収における接客やサービスの時間を確保し、今後の回収拠点の拡大を視野に入れた持続可能な資源循環の仕組みを加速させるとのこと。この取り組みにより、ファッションを楽しむためには洋服を捨てないという選択肢がより身近なものになるでしょう。
参加方法
アダストリアでは、衣料品回収を実施する店舗で、お客様の不要な衣料品をお預かりしています。回収に協力していただいた方には、「and STポイント」が10ポイント贈呈されるうれしい特典も用意されています。詳細は
こちらをご覧ください。
ECOMMITとのパートナーシップ
今回の新スキームでは、ECOMMITが展開する循環サービス「PASSTO」を活用しています。このサービスは、リユース・リサイクル率が98%に達し、CO2排出量削減にも貢献します。これまでのアダストリアの取り組みに比べ、より高い循環効率を実現できるのが特徴です。
再生される衣類の一部は大手商社の伊藤忠商事が展開する「RENU」を通じて再生ポリエステルに生まれ変わり、アダストリアの製品に利用されることも期待されています。
アダストリアの未来
アダストリアは、70周年を迎えた今年も「Play fashion!」をミッションに掲げ、ファッションを通じて多くの人にワクワクを与えることを目指しています。約30のブランドを展開し、その魅力を広めていく中で、持続可能なファッションの普及も重要な役割としています。これからの衣料品回収の取り組みが、ファッション文化の一翼を担うことを期待しています。