「カイゴジョブアカデミー」が新たな転職の道を拓く
介護業界が直面している人手不足問題に対し、株式会社エス・エム・エスが運営する「カイゴジョブアカデミー」は、異業種から介護業界への転職を希望する方々を積極的に支援しています。今年、同アカデミーが公開したインタビューシリーズ「みんなの介護転職ストーリー」が、ついに100本を超えました。これにより、介護職に対する理解と興味がますます高まっています。
社会背景と介護業界への影響
日本は超高齢社会を迎え、2024年には約720万人、2040年には843万人もの要介護者が存在するという予測が立てられています。一方で、介護従事者の数は減少しており、特に高齢者に対する介護サービスの需要が喫緊の課題となっています。この現状に対し、厚生労働省は異業種からの人材参入を促進する施策を展開し、介護業界へ新しい風を吹き込む取り組みを行っています。
昨年実施された調査によると、介護分野に従事する労働者の約6割が、介護・福祉・医療以外の業種から転職していることが明らかになりました。これにより、異業種の経験を持つ新しい視点が、介護業界にプラスの影響を与えることが期待されています。
「カイゴジョブアカデミー」の役割と支援内容
「カイゴジョブアカデミー」は、2015年に設立され、全国21校で介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修などを提供しています。これにより、多くの受講者が専門的な知識と技能を習得し、介護現場で活躍しています。この5年間で、約33,000名が受講を修了し、それぞれのキャリアアップを果たしています。特に、駅近で柔軟な講義日程は受講者から好評を得ています。
「カイゴジョブアカデミー」と連携している「カイゴジョブ」では、12万件以上の介護求人を取り扱っており、資格取得後の就業支援も行っています。この一貫したサポート体制により、多くの受講者が新たなキャリアを築く手助けを受けています。
「みんなの介護転職ストーリー」シリーズの内容
「みんなの介護転職ストーリー」では、実際に介護業界に転職した方々のインタビューを通じて、その業務内容ややりがいについて紹介しています。年齢や前職、職場環境に応じた記事検索が可能で、求職者が自分に近い事例を見つけやすいよう工夫されています。このインタビューをもとに、介護への転職を決意する人も多いのが特長です。
掲載されたインタビュー記事の内容を振り返ると、前職には小売業、製造業、サービス業が上位に挙げられ、多様な業種からの転職者が介護職に魅力を感じていることが確認できます。また、読者の関心が特に高かったキーワードには「介護職の給与」「セカンドキャリア」「40・50代からの転職」が並んでおり、特に中高年層からの転職相談が増えていることが伺えます。
今後の展望
「カイゴジョブアカデミー」は、今後も異業種から転職した方のインタビューを通じて、介護業界への入り口を広げていく方針です。介護業界の魅力を発信し、未経験者が不安を感じずに介護職に飛び込めるような情報提供を続けていくことで、多くの新しい人材の参画を促進していきます。介護職は人との触れ合いがある業務であり、求職者にとって新たな仕事の魅力を伝えることが、今後の重要な課題です。
「カイゴジョブアカデミー」は、資格取得のみならず、実際の仕事現場での活躍をサポートし続けていくことで、介護業界へ新しい人材が入ってくる環境づくりを推進していきます。