株式会社NexToneは、動画配信サービス「YouTube」における著作権使用料の直接徴収を、これまで日本地域のみだった範囲から、一部地域を除く全世界に拡大することを発表しました。2024年7月1日から、カナダ及び中南米17カ国を除く全世界のYouTube上で視聴される動画の著作権使用料を、Google LLCから直接徴収するようになります。
これまで、海外地域における使用料徴収は、現地の著作権管理事業者等が徴収を行い、NexToneへ送金するスキームで行われてきました。しかし、今回の取組みによって、NexToneが長年培ってきた日本国内における管理ノウハウを海外に展開し、管理作品の特定精度向上、著作権者への使用料分配スケジュールの早期化、詳細な利用情報提供などが実現します。
NexToneは、これまでCONTENT IDの仕組みを活用し、日本国内におけるYouTube動画視聴に関する著作権使用料の徴収を行ってきました。このシステムにより、管理作品が含まれている動画を精度高く特定し、視聴回数に応じて著作権者へ分配する仕組みを実現しています。今回の全世界への拡大により、このシステムを海外にも展開することで、より効率的かつ精度の高い著作権管理が可能となります。
海外における著作権管理においては、日本国内とは異なる法律や慣習があるため、その違いに対応し、現地事情を踏まえた上で、適切な管理体制を構築していくことが重要です。NexToneは、今後も海外地域における使用料徴収の精度向上と効率化に向けた取組みを推進し、著作権者の皆様のメリットを追求していくとしています。