ビーマー社、IBC 2025での革新技術を紹介
2025年9月12日から15日までオランダのアムステルダムで開催される「IBC 2025」にヘルツェリアに本社を構えるビーマー社(Beamr Imaging Ltd.)が参加し、最新技術のデモンストレーションを行います。この技術は「NVIDIA Holoscan for Media」を活用したもので、ライブ4K映像の品質向上を実現します。
昨今、スポーツや音楽ライブなどのグローバルイベントでは、多数のカメラによる映像ストリームが生成されますが、一般的にこれらは低解像度で撮影されることが多いです。視聴者は常に高品質な4K映像体験を求めていますが、映像ソースと視聴者の期待には大きなギャップがあります。ビーマー社が開発した技術は、この課題に対処するために設計されています。
NVIDIA HoloscanとCABR技術の連携
ビーマー社の技術は、NVIDIAのリアルタイムAIプラットフォーム「Holoscan for Media」と、ビーマー社が開発した特許技術「コンテンツ適応型ビットレート(CABR)」を組み合わせることで、低解像度映像をリアルタイムで4Kにアップスケーリングします。AIの力により、視覚的クオリティを向上させつつ、各フレームを解析して最適な圧縮を行うことで、最大50%のビットレート削減が実現され、結果としてCDNコストの大幅な低減も可能になります。
このソリューションは、「NVIDIA RTX Video Super Resolution」を「Media Gateway Next」リファレンスコンテナ上で活用し、リアルタイムで映像を処理します。また、CABR技術が各フレームを解析し、適切な圧縮を行うことにより、高品質な映像配信とコスト削減を同時に実現することができます。
IBC 2025でのデモとセッション
「IBC」は放送およびメディア技術の国際展示会で、業界最新技術の発表とデモが行われます。ビーマー社は、ブース 5.C18 にてその技術のデモを行います。また、9月14日には技術セッション「映像最適化によるライブ4K超解像度放送 ― NVIDIA Holoscan for Media + Beamr」を開催する予定です。このセッションでは、映像技術の最前線における知見や活用方法について紹介されるとのことです。
ビーマー社とJ21の協力
ジャパン・トゥエンティワン株式会社(J21)は、ビーマー社のパートナーとして、この革新的な技術を日本国内の企業にも広めていくことを目指しています。ビーマー社は、視覚的品質を維持しつつビットレートを削減する高効率な技術を持ち、テクノロジー・エンジニアリング・エミー賞など数々の賞を受賞しています。
今後もJ21はビーマー社の技術を日本市場に提供し、ビデオ品質の向上を図る中で、パートナー企業とともに新たなビジネス領域を切り開いていくことでしょう。
結び
IBC 2025でのビーマー社のデモとセッションは、最新の映像技術の理解を深め、今後の映像配信における新たなスタンダードを体感する絶好の機会です。イベントに参加する予定の方は、ぜひビーマー社のブースでの体験をお見逃しなく。