2024年の年末年始(2024年12月27日~2025年1月5日)の旅行動向は、消費者の節約志向が続く中でも、特に注目すべき変化が見られます。長期の休暇を享受する人々が増加している影響で、国内外を問わず旅行需要が急増しました。
海外旅行のトレンド
海外旅行に関しては、総予約者数が前年同期比で1.5倍に達しています。出発日を見てみると、12月29日(日)がピークで、続いて30日(月)、28日(土)と多くの人々が年末に意識して出発することが分かります。人気旅行地は、台湾、ヨーロッパ(フランス・イタリア・スペイン)、韓国、ベトナム、エジプトの順です。特に注目はエジプトで、前年比2倍の伸びを示し、観光の最盛期を迎える状況です。
多くの旅行者が短期間での旅行を希望する中で、台湾や韓国など近隣のアジア諸国が引き続き好まれており、その利便性や手頃な価格から多くの予約が集まっています。一方で、長期休暇を利用して、ヨーロッパの観光地への旅行も人気が高まっています。
国内旅行のトレンド
国内旅行についても前年同期比で1.5倍の予約が入っており、人気行き先のランキングでは近畿、関東、北陸・甲信越の順です。特に注目されたのは富士山で、前年比4倍の需要増加を記録しています。多くの旅行会社が富士山周辺の観光とその景観を組み込んだツアーを提供し、これが大変人気を博しています。
また、宿泊に関する需要では、高級宿の人気が高まり、前年の3位から2位にランクアップしています。物価高の影響を受けつつも、特別な体験に対して価値を見出す顧客の動向が伺えます。冬の味覚であるカニをテーマにしたツアーも人気が高まっており、旅行者は新年を祝うためにそのような体験を求めています。
出発日のピークは、国内旅行では12月31日(火)となり、1月4日(土)、1月2日(木)と続いています。海外旅行に比べて旅行日数が短いことから、出発日にバラつきが見られるのも特徴的です。
まとめ
2024年の年末年始は、物価上昇の影響を受けつつも、顕著に旅行への希求が高まっています。家庭旅行や親しい友人との旅行といった形で、国内外ともに新たな観光スタイルが広がりつつあります。特に富士山やエジプトでの観光が注目を集めており、これからの旅行計画に活用できる情報となるでしょう。詳細な情報は阪急交通社の公式サイトにて確認できます。