金子昌史氏の経歴とエイチームへの寄与
2024年10月29日、エイチームに新たに社外取締役として就任した金子昌史氏。彼はJPモルガン証券、ストライプインターナショナル、アドバンテッジパートナーズなど、名だたる企業での豊富な経験を持つプロフェッショナルです。その長い経歴の中で、上場企業の成長支援や様々な事業改編に携わってきました。特に、IT業界やBtoC市場での投資や経営改善のプロジェクトに注力し、業界での実績を積み上げてきました。
金子氏は成長企業と共に資金リスクを分かち合い、価値を共に高めていく「セイムボート」の概念を重視しています。エイチームでの彼の目標は、会社が抱える課題を克服し、「売上向上支援カンパニー」への転換を実現することです。
エイチームの現状と課題
金子氏はエイチームを初めて見た時、ゲーム企業という印象を受けていたものの、現在はメディア事業が主力であることを知り、そこに大きな成長の可能性があると感じました。2023年10月には経営戦略室と初の面談を行い、プライム上場維持への強い意志や、M&A支援のニーズを確認したそうです。この面談では、ヤマ場を乗り越え、強力なデジタルマーケティング力を持つエイチームが新たな可能性を秘めていると確信しました。
デューディリジェンスを進める中で、エイチームの複数の強力な事業が単独では優れた価値を持つものの、全体的な最適化が不十分であることに気づいた金子氏。過剰投資やリソースの不適切な配分は、企業全体の成長を妨げていました。自由な経営スタイルとスピーディな事業展開が求められた時代背景を理解する一方で、現在は変革の時期であり、全体最適の仕組みづくりが必要だと強調しました。
提携の背景と今後の展望
金子氏はエイチームの株価上昇が投資の本質であると考え、業績向上とそれに伴う株価の向上が不可欠であると捉えています。DDを通じて、マーケティング力や顧客接点の強みを確認し、エイチームの事業展開に多角的な視点を提供しました。また、経営陣の改革意欲や組織のオープンさ、財務基盤の健全さといったアセットに深く期待を寄せています。
金子氏が描く「未来のエイチーム」には、これまでの強みを生かしながらも、全体最適の方向に向かう成長の青写真があります。彼は、マネジメント層から現場までの協力的な企業文化によって、改革をより早いスピードで進められると信じています。勇気をもって新たな投資プロジェクトを実行し、短期間で成果を挙げていく姿勢を見せています。
終わりに
金子氏は「エイチーム3.0」という非連続的な進化を遂げるため、引き続き株主目線での提案をしながら全社的な成長を支援するとし、ファンド投資家としての厳しさと同時に、エイチームの成長を共に歩むパートナーとしての役割を自覚していると語りました。エイチームの未来は、金子氏の手腕にかかっています。彼の未来展望がどのように実現されていくのか、期待が高まります。