合併による医療事業の拡大
株式会社両備システムズ(本社:岡山県岡山市)は、2024年9月25日に開催した取締役会において、医療機関向けビジネスの拡大を目指し、子会社である株式会社マックスシステム(本社:東京都大田区)と合併することを発表しました。この合併は2025年1月1日に実施される予定で、両備システムズが存続会社となります。
この合併は、両社が持つ医療機関市場におけるリソースやノウハウを統合し、シナジーを生み出すことを目指しています。2030年度には医療事業の売上高を30億円にするという目標を掲げ、一層のサービス向上と事業の成長を図ります。
合併の背景と目的
両備システムズとマックスシステムは、いずれも医療機関向けの電子カルテシステムや医事会計システムを提供しており、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)に基づく業界の変化に対応するため、これまで以上にビジネスの拡充が求められています。両社が力を合わせることで、今後の医療機関市場の変動にも柔軟に対応できる体制を構築する意義が高まります。
特に、両備システムズは2022年11月にマックスシステムの全株式を取得したことで、両社の関係はより深まり、この合併の実現に向けた布石が打たれていました。
合併の詳細
本合併の実施日は2025年1月1日とされ、マックスシステムは非存続会社となります。両備システムズの経営陣に新たな役員が加わることも注目されており、現在マックスシステムの取締役社長を務める上西武義氏が両備システムズの執行役員に就任する予定です。
両備システムズとマックスシステムの概要
株式会社両備システムズ
- - 本社所在地:岡山県岡山市北区下石井二丁目10-12 杜の街グレースオフィススクエア4階
- - 設立:1969年
- - 資本金:3億円
- - 事業内容:公共、医療、社会保障、民間企業向けの情報サービス全般(システム構築、アウトソーシング、ソフトウェア開発など)
株式会社マックスシステム
- - 本社所在地:東京都大田区蒲田三丁目23番8号 蒲田ビル5階
- - 設立:1994年
- - 資本金:14百万円
- - 事業内容:医療機関向けのソフトウェア設計と販売、総合医療システムコンサルティング
厚い期待と未来の展望
両備システムズのヘルスケア部門に人的リソースを集結させることで、今後は医療機関向けのサービスの充実を図ると共に、事業の拡大に力を入れていく方針です。合併に伴い、さらなる成長が期待される中、医療機関市場でのシェア拡大や競争力強化に向けた戦略が注目されます。新しい体制の下で、両社の協力のもと、一層高度なサービスを医療現場へ提供することが求められています。
両備システムズとマックスシステムという二つの企業が手を組むことで、医療業界の変革が進むことが期待され、その先には新たな価値を生み出す可能性が広がっています。