リアルテックファンドが腎疾患治療薬の研究開発に出資

リアルテックファンドが新たな医薬品開発への出資を決定

日本のディープテックスタートアップ、UntroD Capital Japan株式会社が運営するリアルテックファンドは、腎疾患治療薬の研究開発を手がける株式会社applause Pharmaへ出資を行いました。この投資は、希土類元素由来の化合物が腎症治療において有効であるという研究に基づいています。applause Pharmaは、今回調達した資金をもとに、腎疾患を始めとするさまざまな病気の治療薬の開発を計画しています。

applause Pharmaの基本情報

applause Pharmaは2021年に設立され、東京都中央区に本社を置いています。代表を務める川口恒隆氏は、これまでの研究成果を基に、特定のレアアース化合物が酸化ストレス傷害に起因する疾患の治療や予防に効果的であることを発見しました。この新しいアプローチは、腎症を含むいくつかの疾患に対する画期的なソリューションとなることが期待されています。

今回の資金調達の目的

今回の出資金は約7,000万円に達し、applause Pharmaはこの資金を使用して腎疾患に対する非臨床試験を進める計画です。腎疾患は高血圧や慢性的な炎症などが原因で発症し、最終的には人工透析が必要になることが多い病気です。この病気の治療には時間とコストがかかり、また、患者やその家族への影響も大きいため、早急な医薬品の開発が求められています。

企業の責任と期待

applause Pharmaの担当者は、「腎症に苦しむ患者さんやその家族の力になりたい」と強調しています。腎疾患は患者本人だけでなく、社会全体に対しても多くの負担をかけます。新しい治療薬が開発されることで、患者の生活の質が向上し、社会保障費の増大を抑えることにもつながることを期待しています。

リアルテックファンドの背景

リアルテックファンドは、革新的なテクノロジーを持つ企業への投資を行うことを目的に2015年に設立されました。現在までに複数のファンドを運用し、400億円以上の資産を管理しています。社会の未解決の課題に挑戦する企業への積極的な支援を行っており、ディープテックスタートアップの成長を促進する役割を果たしています。