中小企業を元気にする環境プロジェクト、ガチャピン・ムックが広報大使に

中小企業を元気にする新たなプロモーション

環境・省エネルギー計算センター（以下、センター）は、2023年より「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参加し、2025年4月1日からは人気キャラクター「ガチャピン・ムック」を起用した新たなプロモーションを展開すると発表しました。このプロモーションは、建築物の省営計算事業での認知度向上を目指し、急増する需要に対応するための施策の一環です。

省エネ基準の義務化と需要の急増

2025年4月から施行される改正建築物省エネ法により、新築建築物は国の省エネ基準に適合することが義務付けられます。これに伴い、省エネ計算が必要な建物は今後大幅に増加し、予測では市場は従来の約10倍、つまり約40万棟に達すると見込まれています。この変化に迅速に対応するため、センターは新たなプロモーションを行い、顧客へのアプローチを強化する方針です。

センターは、新築および既存の住宅や商業施設など、幅広いプロジェクトに対応しており、これまでに約1,200社からの依頼を受けてきました。年間1,000棟、累計で3,000棟を超える省エネ計算や環境性能認証の実績があります。

ガチャピン・ムックの起用理由

「ガチャピン・ムック」は、40年以上にわたり多くの人々に愛され続けている国民的キャラクターです。幅広いファン層を持つ彼らがプロモーションに参加することで、センターの認知度向上が期待されています。また、彼らの「チャレンジ精神」が、センターが目指す新たな職業「環境設計士」の確立や、省エネ計算市場の発展に貢献する姿勢と一致するとの判断から起用されることになりました。

今後の事業展望

改正省エネ法施行後、省エネ計算が必要な建物が急増するなか、現状ではその計算業務を行える企業が60社ほどにとどまっており、業務が滞る可能性も指摘されています。このため、国は2030年には新築建物においてZEB（ゼロ・エネルギー・ビル）の水準を求め、2050年のカーボンニュートラル達成に向けて働きかけています。センターは、省エネ計算の専門家を増やすための取り組みとして、「省エネ計算学校」のオンラインスクールを本格展開する予定です。

独自に開発した計算システムも導入し、業務時間を従来より大幅に削減できる見込みです。このような新たな挑戦を通じて、センターは環境に優しい建築物の促進に寄与し、持続可能な社会の実現を目指しています。