首都圏の中古一戸建て
2025-09-12 17:27:30

首都圏での中古一戸建て需要が急増!その背景と今後の動向

中古一戸建て市場に注目が集まる理由



LIFULL HOME'Sが発表した最新の調査によると、首都圏における中古一戸建て物件への問合せ数が飛躍的に増加しています。このデータは2019年を基準に比較されており、2024年の問合せ数は135.9%に上昇。特に、築40年未満で敷地面積が50㎡を超える物件が対象となっており、経済的な観点からも注目されています。

中古一戸建ての価格が持つ割安感



中古住宅市場は中古一戸建てと中古マンションの双方で価格が上昇していますが、㎡単価で比較すると最新のデータでは、中古一戸建てが39.8万円/㎡で、対して中古マンションは51.9万円/㎡となっています。この12.1万円の差は、中古一戸建てがより割安であることを示しています。

各都道府県における平均価格を見てみると、東京都の平均が8,219万円であるのに対し、神奈川県は3,841万円、千葉県は3,739万円、埼玉県が2,507万円と、周辺県の方が手が届きやすい価格設定になっています。都民の平均年収は502万円なので、神奈川・千葉・埼玉での購入は年収倍率5~7.7倍と、一般的な範囲内での購入が可能です。

中古一戸建て人気市区町村ランキング



2025年1月から8月にかけての問い合わせ数を基にした「中古一戸建てへの問い合わせ数が多い市区町村ランキング」では、東京都八王子市が1位、埼玉県川口市が2位、神奈川県横須賀市が3位という結果に。これらの地域は郊外に位置しており、利便性と居住環境が評価されています。

専門家の見解



LIFULL HOME'S総研の中山登志朗副所長は、首都圏における新築住宅と中古マンションの価格が急激に上昇していることを指摘し、「中古一戸建ては最後の砦」と位置付けています。この価格上昇は、円安による資材費の高騰や建築・運輸費の高騰、そして地価の安定的な上昇といった要因によるものです。

さらに、中古マンションの価格が高騰している背景には、コロナ禍前後の築浅物件が市場に出回ったため、競争が発生していることがあります。特に立地の良い物件は相続税対策となり、投資の対象にもなっています。

それに対抗する形で、中古一戸建ては安価で安定した価格で取引され易く、加えてリフォームの可能性が高いことから需要が高まっています。中古一戸建ては近郊から郊外に位置し、そこまで経済的負担が大きくないため、購入に対する不安感も軽減されています。

購入動向に影響を及ぼす要因



東京都の高額な中古一戸建て価格8,219万円に対し、周辺の価格は2,000万から3,000万円台と、非常に魅力的な選択肢があります。加えて、リフォームにかかる費用も見込め、大きな負担とならない範囲での購入が現実的です。

現在、洋服のセールや特売、不動産のセール時期といった、需要の変化が購入決定に影響を及ぼしているようです。さらに中古一戸建ての価格は、リフォームによって資産価値を上げることができるため、より魅力的に映るようです。

今後の展望



今後も首都圏における中古一戸建て市場は注目を集め続けるでしょう。新築住宅や中古マンションの価格が高騰する一方で、その中でも比較的購入しやすい中古一戸建ては、実用的な選択肢として多くの人々に支持されていくと考えられます。この流れが今後さらなる発展につながることを期待したいです。


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会社情報

会社名
株式会社LIFULL
住所
東京都千代田区麹町1-4-4
電話番号
03-6774-1600

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