星野リゾートと飛騨産業の新たなコラボレーション
2024年9月5日に開業する「界 奥飛騨」は、岐阜県の美しい自然を背景に温泉旅館としての魅力を最大限に引き出しています。特に注目すべきは、飛騨産業株式会社が製作した家具の納入です。飛騨地域の木材を駆使し、匠の技術を生かしたこれらの家具は、宿泊者が地元の文化を体感できるよう設計されています。
匠の文化に根ざした宿「界 奥飛騨」
「界 奥飛騨」は、星野リゾートの運営する宿泊施設で、「王道なのに、あたらしい。」をテーマに掲げています。心地よい和の空間を提供し、ホスピタリティにあふれたスタッフが地元の魅力を提案するというコンセプトが魅力です。特に、「飛騨 MOKUの間」では、地元のナラやクリの天然木を用いた飛騨産業の曲木のチェアが特徴です。これにより、地域の特色を肌で感じることができるでしょう。
「曲木技術」と天然木の活用
飛騨地域は、森林資源に恵まれており、かつてから木工技術が著しく発達してきました。「飛騨の匠」として知られる職人たちは、古代からその技術を受け継いできました。飛騨産業もその流れを汲む企業で、地元産の木材を用いた曲木家具の製作に注力しています。曲木技術とは、木を蒸して曲げ、美しい曲線を形成する技法です。この方法を用いることで、見た目の美しさだけでなく、耐久性や機能性も兼ね備えた家具を製造しています。
豊富な納入アイテム
「界 奥飛騨」では、飛騨産業が製造した169脚もの家具が納入されています。坂倉建築研究所は、飛騨産業の椅子の美しさと機能性について高く評価しています。特に、和室に設置する椅子の脚形状やデザインには、細かい配慮がなされているとのこと。
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SUWARI シリーズ: モダンなデザインのチェアで、大浴場や特別室に設置。
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NEWMCKINLEY シリーズ: コンパクトなロッキングチェアが特別室に。
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KURINOKI シリーズ: クリ材を使用したチェアが露天風呂付き洋室に。
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Standard Collection シリーズ: シンプルなデザインのチェアがレストランやエントランスに設置されます。
これらの家具は単に使用するだけでなく、宿泊者が飛騨の文化や歴史に触れるための重要な要素となっています。
施設情報と訪問方法
「界 奥飛騨」は、予約開始が2024年4月17日で、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷に位置し、49室の客室を持ちます。館内は和のテイストを重視したデザインで、高品質の温泉を楽しむための設計が施されています。アクセスは平湯バスターミナルから徒歩約4分です。
この新しい宿泊体験は、飛騨産地の伝統技術と現代的な快適さを見事に融合させています。飛騨の自然と文化を感じながら、特別なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。