AIクリエイティブ改善ツール「I’m Creative」正式リリース
株式会社Shirofuneは、広告運用自動化ツール「Shirofune」を開発・提供しており、今回は新たにAIクリエイティブ改善ツール「I’m Creative」を正式に発表しました。このツールは、運用型広告における動画や静止画広告のクリエイティブをAIが分析し、クリック率や獲得率のパフォーマンス差の要因を定量的に解析。さらに、それに基づいた改善案を自動で出力します。
なぜ「I’m Creative」が誕生したのか
デジタル広告の運用は、今やクリエイティブの最適化が重要なポイントになっています。大手プラットフォーマーによるAIへの投資が進み、広告運用の自動化が急速に進行。しかし、Google Chromeのサードパーティクッキーに対する制限により、これまでのようにユーザー行動履歴に基づくターゲティングがしにくくなっています。このような環境で広告運用者が生き残るためには、クリエイティブ領域での競争力が不可欠です。広告のパフォーマンスを維持・向上させるには、質の高いクリエイティブを定常的に制作し、そのデータをしっかりと分析する必要があります。
生成AIの進化によって、誰でも簡単に大量のクリエイティブを制作できるようになりましたが、その結果を分析し、次の策を導き出すことは依然として大きな課題です。「I’m Creative」は、その点に革新をもたらすツールです。
「I’m Creative」の機能概要
このツールは、広告クリエイティブの訴求内容や表現を自動的に解析し、パフォーマンスに影響を与えた要因を洗い出します。具体的には、以下のステップで進行します。
1.
広告パフォーマンスの差を引き起こした要因の特定:各広告の実績データをAPIで自動取得し、AIによる自動解析を行います。
2.
訴求軸の自動チェック:パフォーマンス差に繋がった訴求軸を特定し、それに基づいた改善案を提示します。
3.
表現内容の分析:ユニークな表現(イメージやテキスト)を抽出し、その効果を評価します。
4.
広告とランディングページの照合:動画の各シーンとランディングページ上の表現を照合し、一貫性があるかを評価します。
5.
自動出力による要因分析:これらの分析結果を基に、定量データと共に改善案をテキスト形式で出力します。
特に、クリエイティブごとの分析結果や配信実績が蓄積され、データベースとして活用できる点も大きな特徴です。これにより、チーム全体で知識の共有が可能となり、クリエイティブに対するナレッジが深化します。
先行導入による成功事例
リリースに先駆け、数社の企業がこのツールを試験運用し、成果を上げました。たとえば、新潟県に根ざす坂井建設では、動画広告のパフォーマンス差の要因を分析し、最も効果的な動画の制作に成功。また、広告代理店のAViCは、インフルエンサーが制作する動画のPDCAを回すのに苦労していましたが、「I’m Creative」を活用することで、広告効果の改善に繋げることができました。
今後の展望
「I’m Creative」は、広告運用におけるPDCAサイクルを大幅に改善するだけでなく、未経験者でもプロフェッショナルと同等の分析が行える力を与えます。AIによる分析結果は透明性があり、情報のブラックボックス化が回避できるため、堅実な知識の蓄積が期待されます。
このツールの提供開始は2024年11月5日から。興味のある方は、ぜひ公式サイトやお問い合せから情報をチェックしてみてください。
Shirofuneの公式サイトはこちら