秋田内陸線と『チッピー』の新たな取り組み
秋田県の北秋田市に位置する秋田内陸縦貫鉄道株式会社が、8月14日から11月30日までの間、「チッピー」というポジティブ・コミュニケーションツールを導入しました。この新たな取り組みは、感謝や応援の気持ちを簡単に表現できるもので、地域を超えた新しいファンの連携を促進する狙いがあります。
導入の背景
コロナ禍を経て、秋田内陸線においてはファンの存在が一層重要になりました。地域や観光客とのつながりを強化し、ファンづくりを活性化する方法が求められていました。そんな中、地域活性化に取り組む合同会社Aniqueの斎藤美奈子氏は「チッピー」の取り組みに注目し、秋田内陸線の吉田社長に提案をしました。これにより、鉄道を支えるファンとのつながりを深めることができると判断され、導入が決定されたのです。
チッピーの具体的な取り組み
1.
オリジナルありがとうカードの作成
秋田内陸縦貫鉄道オリジナルの「ありがとうカード」が全12種類作成され、QRコードを通じてお客様は応援したい車両を選択し、感謝のメッセージを送ることができる仕組みです。
2.
直接配布による交流の促進
カードは駅員や秋田内陸線の社員が直接配布し、お客様との接点を増やすことであたたかみのあるコミュニケーションを創出します。
3.
特設サイトの開設
全国どこからでも応援メッセージを送れる特設サイトを開設し、送られたメッセージはサイト内や車内に掲示されることで新たなコミュニケーションのきっかけを生み出します。
特設サイトはこちら
導入後の成果
この新しい取り組みにより、お客様との距離が縮まり、コアなファンづくりが進むと同時に、地域の交流人口の拡大にもつながっています。お客様からは「自分のメッセージが掲示されて嬉しい」との声が上がり、それが乗車の満足度向上にも寄与しました。
秋田内陸線の社員からも「温かいメッセージが励みになる」という声が多く、仕事へのやりがいにもつながっています。
株式会社チッピーとそのビジョン
運営元の株式会社チッピーは「こころとこころをつなぎ、世界を思いやりで満たす」というパーパスのもと、感謝の気持ちを届けられるサービス「Chipee」を提供しています。このツールは、顧客とのつながりを深めるだけでなく、従業員の働きがいやパフォーマンス向上にも寄与しています。
今後の展望
「チッピー」は秋田内陸線にとって新しいファンづくりや関係人口の拡大の手段として、大きな役割を果たすことが期待されています。秋田内陸線は単なる交通手段ではなく、地域にとっても大切な存在。これからも「チッピー」を通じて、地域全体の活性化に寄与していくことが期待されています。
今後もこの取り組みを通じて、より多くの人々とのつながりを育んでいくことでしょう。