福島県浪江町の町歩き謎解きアドベンチャー「時の波へ」
福島県浪江町に新たに登場する「時の波へ」は、地域密着型のアドベンチャーです。このイベントは、過去の記憶を現代に語りかけ、未来を考える機会を提供します。
一般社団法人NoMAラボの代表、高橋大就氏が率いるこのプロジェクトは、東日本大震災時の原発事故によって全町避難を余儀なくされた浪江町の復興を支援する目的で立ち上げられました。特に注目すべきは、「なみえアートプロジェクト」の作品を通し、町に点在する屋外アートから隠された謎を解き明かしていくという点です。
アートと謎解きが調和し、観光資源としての新たな価値を提供するこの「時の波へ」は、まさに今の浪江町にふさわしいイベントと言えるでしょう。アートは株式会社ヘラルボニーの知的障害のあるアーティストたちによって制作され、作品サウンドアイデンティティーのもと、2000点以上のアートデータを駆使したものです。参加者は、これらのアートを鑑賞しながら、隠されたメッセージを読み解くことで、地域の記憶を追体験します。
このアドベンチャーのコンセプトは、単なる観光ではなく、地域に生きる人々の「想い」を感じ、共有することです。参加者は、アートに埋め込まれた謎を解くことで、浪江町の未来を考えるきっかけを得ることができるのです。アート鑑賞をしながら楽しむことができ、同時に地域の意味を深く理解する機会にもなります。
「時の波へ」の購入は11月2日から始まり、価格は1500円。浪江町内のいくつかの店舗で手に入れることができます。推奨年齢は13歳以上で、所要時間は約3時間。気軽に参加できる内容となっています。
販売店舗
- - セブンイレブン 浪江権現堂店 (毎日 5:00~23:00)
- - 浜通り地域デザインセンターなみえ (月~土 10:00~17:30)
- - コウド舎 (月・火・金・土 11:00~18:00)
参加者が訪れるこの地域は、アートを通じて新たな関係人口を生むことを目指しています。他地域からの訪問者に対して地元の人々のストーリーを知る手助けをし、心温まる交流を促進することが大きな目的となっているのです。
また、同プロジェクトのオンライン版も用意されています。より多くの方に浪江の魅力を体験してもらうための工夫が施されています。
NoMAラボは「ゼロになった町から、この国一番のワクワクを。」をモットーに、浜通り地域の住民主体のまちづくりや、課題解決型のビジネスを展開している団体です。未来の浪江町を見据えた取り組みが、地域の復興に繋がっていくことを願っています。ぜひ、この機会に「時の波へ」で、浪江町の魅力を再発見してください。