文学と映画の魅力を融合させた蓼科の宿「夕映の間」

文化と自然が息づく蓼科の宿

長野県の蓼科に位置する親湯温泉が、新たに「夕映の間 with Memories of Ozu」としてリニューアルオープンしました。この客室は、著名な映画監督・小津安二郎氏が愛した空間を再現しており、彼の作品にインスパイアされた特別な空間を提供しています。

100周年カウントダウンプロジェクト

蓼科親湯温泉は2016年から、創業100周年を迎えるにあたってさまざまなリニューアルやイベントを行っています。これまでの取り組みとしては、姉妹館のオープンや新しい露天風呂の設置、全客室のリニューアルなどが実施されてきました。その一環として、「夕映の間」もリニューアルに踏み切りました。

小津監督との深い関わり

小津監督が宿泊したことは、「蓼科日記抄」にも記されており、愛された季節ごとの眺望が楽しめるこの部屋は、多世代のファミリー層にとっても魅力的な滞在場所です。リニューアルされた客室内には、当時の調度品や、小津監督にゆかりのあるアイテムが多数展示されており、映画ファンにとっても特別な体験を提供することを目指しています。

設えとデザイン

客室は「家族団欒」をテーマに、和室の心地よい空間に掘り炬燵、火鉢テーブル、映写機などが配され、どこか懐かしさを感じさせるデザインとなっています。元スタッフからのヒアリングに基づいたレイアウトや細部にまで気を配った設計は、居心地の良さと共に来館者に温かい歓迎を届けます。

文学と映画の融合

親湯温泉は「3万冊の蔵書ラウンジ」を備え、文学と映画の両方を体験できる新たな文化空間を提供することに力を入れています。客室の廊下を進むと、展示された小津監督の写真や作品の名場面を楽しむことができ、滞在中に映画と文学を感じながらリラックスできる「知的な寛ぎ空間」を実感できます。

家族連れに最適な環境

和室にはベッドが2台置かれ、ゆったりとした空間が確保されています。親子で安心して使える洗面所など、細やかな配慮が施された客室は、三世代での滞在を大いに楽しむことができます。四季折々の風景を掘り炬燵に囲みながら眺める時間は、家族の絆を育む大切なひとときとなることでしょう。

まとめ

蓼科親湯温泉の「夕映の間 with Memories of Ozu」は、映画と文学という二つの文化が息づく特別な宿泊体験を提供しています。ぜひ、この機会に古き良き映画の世界と自然の美しさを満喫し、心温まるひとときを過ごしてはいかがでしょうか。親湯温泉へ悠悠とした旅に出かけ、新たな思い出を作りましょう。