働く女性を支える『MUMORY』、産後うつ未然防止の新たな解決策

働く女性を支える『MUMORY』の誕生

株式会社A-BANKと株式会社ノアロンが共同で開発した産後うつ未然防止ソリューション『MUMORY（マモリー）』が、働く女性のメンタルケアをサポートする新たな取り組みとして注目されています。この革新的なサービスは、日本における産後うつの問題を解消するために設計されており、女性が出産後も安心して職場に復帰し続けるための強力な支えとなることを目指しています。

メンタルヘルスケアの重要性

出産を機に職場を離れる女性の割合はおおよそ30.5%に達するというデータがあります。これは全体平均の約2倍であり、女性が職場で活躍する上で大きな障害となっているのが現状です。また、産後うつはこうした離職の重要な原因となります。この問題解決のため、『MUMORY』は出産前後の女性従業員のメンタルヘルスをAIを用いて早期に見守り、必要に応じてサポートを提供することが特長です。

AIメンタルパトロールの活用

『MUMORY』は、AI「メンタルパトロール」を導入しており、これは厚生労働省が提唱する「ラインケア」の考え方に基づいています。部下の様子に異変を感じた上司が、あらかじめ用意された質問に答えることで、AIが部下の精神状態を分類します。このプロセスにより、AIは心の問題が潜在するリスクを3段階（High/Mid/Low）で評価し、早期発見と適切な対応を促します。

ノアロンとの連携

このAIによる評価データをもとに、ノアロンの国家資格を持つカウンセラーがさらなるフォローアップを行います。カウンセリングサービスは、効果的な産後うつ未然防止対策として機能します。『MUMORY』の導入によって、企業は社員のメンタルヘルスを守り、働きやすい環境を整えることが可能となります。

利用の流れ

『MUMORY』の活用は、以下の8つのステップから成り立っています。
1. 申し込み: 初期費用はなく、簡単に申し込むことができます。
2. 部下の観察: 上司が部下の様子を注意深く観察します。
3. AIメンタルパトロール: 状態に応じた評価をAIが行います。
4. 結果の確認: AIが出した結果に基づき、次のステップに進みます。
5. カウンセラーとのマッチング: 専門家との面談をアレンジします。
6. フォローアップ面談: 状態の確認を行い、必要なアドバイスを提供します。
7. 継続的サポート: 職場復帰前後の悩みにも対応。
8. 職場復帰後のサポート: 復職後も見守りを継続します。

このプロセスを通じて、『MUMORY』は「気づく」「つなぐ」「見守る」を実現し、女性が安心して働き続けられる社会を作り上げることを目指しています。

女性活躍推進の一環として

『MUMORY』は、企業の健康経営やダイバーシティ推進と密接に関連しています。出産・育児期の支援が充実することで、女性のキャリアはより一層継続されます。このことは企業にとっても、人材の定着率を高め、新たな人材を惹きつけるための大きな要素となります。また、健康経営の観点からも、従業員のメンタルヘルスケアは重要視されています。『MUMORY』を取り入れることで、企業は「育児支援が手厚い企業」としての評価を高め、社会的な信頼を築くことが期待されます。