古着デザイン制度
2019-03-22 09:00:17
全社員がデザイナー!古着リメイク制度の新しい波
社員全員がファッションデザイナーに!
株式会社スタンディングポイントでは、全社員がファッションデザイナーとしての充実した経験を獲得できるユニークな制度を導入しました。入社したばかりの社員が古着を元に、自らのデザインを形にできるこの制度は、アパレル業界に新たな風を吹き込んでいます。
この制度を通じて社員は、デザイナーとして求められるスキルを短期間で体験でき、古着の新たな価値を再発見する機会を得られます。どんな状態の古着でも、自身の手で一つの作品に生まれ変わらせるのです。その過程で、作業の楽しさや服の持つストーリーを再認識することができます。
創業理念に根ざした制度の背景
設立から約22年間、同社はブランド古着のリユース事業を進めてきた背景があります。不要な洋服や靴を査定・買取する中で、状態が悪く再販が難しいアイテムも多く存在しました。これまでの方針としては、ウエスとして再生することが一般的でしたが、社員들이「古着の魅力をもっと伝えたい」という声を反映し、新たな形で再利用を行うことが決まりました。
この取り組みは、ただ古着を再生させるだけでなく、「今あるモノをより長く使う」という創業の理念を具現化するものでもあります。アパレル業界の過剰在庫問題や廃棄物の削減に対しても一石を投じるこの制度は、環境への配慮とも結びついています。
リメイク事例
例えば、着物や本革を使用したダウンジャケット、デニムと浴衣を組み合わせたアイテムなど、ただの古着ではなく、アート作品に近いものへと生まれ変わっています。こうしたリメイクの事例は、現代のファッションシーンに新たな刺激を与え、リユースの価値を世の中に広める手助けとなるでしょう。
今後の展開
今後、同社はこの制度を定期的に実施し、社員の参加意識をさらに高めていく予定です。また、単なる社内の実験に留まらず、完成した製品の流通ルートについても検討を進めています。これにより古着のリメイク品が市場に広がり、多くの人々に新たな価値を提供できると期待されています。
企業情報
株式会社スタンディングポイントは、東京都大田区に本社を置き、2006年に法人化された後も、古着のリユースに力を入れ続けています。代表取締役社長の若森寛氏の下、古着の価値を高めるための日々の取り組みが続いています。
この新しい古着リメイク制度は、業界においても注目されるべき施策であり、単なる福利厚生に留まらず、持続可能な社会の実現にも寄与するものと言えるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社スタンディングポイント
- 住所
- 東京都港区南麻布5-15-11広尾セオハウス1階
- 電話番号
-
03-5449-6118