AVerMedia、エッジ環境向けAI開発の新時代を切り開く
最近、アバーメディア・テクノロジーズ株式会社がエッジ環境でのマルチモーダルAIアプリケーション開発に特化した新たなキット『AVerMedia AI Fusion Kit』の発表を行いました。このキットは2025年12月1日から市場に投入される予定で、特に開発者にとって使い勝手の良い製品となっています。
製品のコンセプト
『AVerMedia AI Fusion Kit』は、AVerMediaが製造したNVIDIA Jetson推論PC、4K USBカメラ、そして高SNRスピーカーマイクのセット商品です。これにより、利用者は高精度な音声および映像入力を、そのままローカルAI処理に取り込むことが可能です。現在のエッジ環境において、LLM(大規模言語モデル)やVLM(視覚言語モデル)を含む、マルチモーダルなAIアプリケーションの開発がすすむ中、このキットは特に開発者に喜ばれる選択肢となるでしょう。
使いやすさのポイント
本キットは、あらかじめBSP(ボードサポートパッケージ)や主要なドライバがセットアップされているため、初めての開発者でもすぐに活用開始できます。これにより、初期設定の手間や互換性への心配が解消され、開発に集中できる環境が整っています。さらに、AVerMedia製品が一貫して提供されるため、機器間の互換性や接続トラブルを気にする必要もありません。
2つのパッケージオプション
『AVerMedia AI Fusion Kit』は2つのパッケージタイプを提供しています。1つは高い演算力を必要とする应用向けの『NVIDIA Jetson AGX Orin 32GB搭載キット』。もう1つは省電力かつコンパクトな設計が特徴の『NVIDIA Jetson Orin NX 16GB搭載キット』です。この二種類の選択肢により、開発者はニーズに応じたキットを選ぶことができます。
主な機能
キットには、強力な推論能力を誇るPC、4K解像度の高精度なカメラ、そしてクリアな音質を実現するスピーカーマイクが含まれています。さらに、JetPackベースで最適化されたソフトウェア搭載のため、購入後の煩わしい設定も無し。高度なLLMやVLMモデルであるLlama、Phi-4、LLaVAにも対応しており、開発プロセスのスムーズさを実現しています。また、GUIデモやクイックスタートガイド、便利なセットアップスクリプトも同梱されており、開発初期のサポートも万全です。
拡張性の高い設計
加えて、オプションでLTE/WiFi通信機能や、外部機器との連携のためのI/O増設が可能な設計がされており、将来的な拡張性も十分です。これにより、さまざまなプロジェクトに対応した柔軟な開発が行えます。
AVerMediaについて
アバーメディア・テクノロジーズは、映像と音声の技術を専門とする企業であり、エッジAIデバイスとターンキーソリューションを提供しています。NVIDIA Elite Partnerとして、スマートシティやロボティクス、産業オートメーションを含む幅広い分野でAI技術の導入を進めており、顧客に対してカスタマイズ可能なソリューションを提案しています。公式サイトでも製品の詳細が確認できるので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。
AVerMedia公式サイト
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