日本の気候が年々厳しくなる中、ファッションの現場でもその影響が顕著に見受けられます。2025年春夏に東京で行われるPARIS COLLECTIONにおいて、空調服®がANREALAGE(アンリアレイジ)の全LOOKに採用されたことが、大きな注目を集めています。空調服®を手がける株式会社空調服の社長、市ヶ谷透氏は、この革新を通じて、夏を快適に過ごすための新しいスタイルを提案しています。
空調服®は、個々の体を効果的に冷却するための製品で、特に「汗を蒸発させて体温を下げる」という人体の自然な機能をサポートする点が特徴です。この製品は、2台のファンを使用して外気を取り込み、よりスムーズな空気循環を実現しています。2004年の発売以来、空調服®は20年の歴史を迎え、なおも進化を続けています。
ANREALAGEは、この空調服®の特性を活かした新しいコレクション『WIND』を発表し、特に過酷な夏の季節に対応した「クールウェア」を提案しています。デザイナーの森永邦彦氏が手がけるこのコレクションは、機能性がありながら、次世代のファッション性をも追求したデザインが特徴です。スマホアプリと空調服®を連携させることで、コレクションのドレスは現実離れしたシルエットを持ちながら、空調服®の持つアイコニックなフォルムとも見事に調和しています。
SHOWのフィナーレでは、森永氏自らが空調服®を着用して登場。自身のデザインがどのように具現化されているのか、観客に強い印象を与えました。空調服®の使用によって、現実の夏の暑さに抗うだけでなく、ファッションとしての楽しさをも提供していることが伺えます。
この革新は、これからのファッションの可能性を広げるだけでなく、日常生活でも役立つ実用的なソリューションを提供しています。空調服®がANREALAGEの最新コレクションに採用されたことは、両者の新たな挑戦の始まりを予感させます。今後の展開にも目が離せません。