伝説のマンガ家、三原順の世界が札幌に里帰り
北海道出身の著名なマンガ家、三原順の原画展が札幌市で開催されています。本展では、彼女のデビュー作から未完の遺作まで、中心とした展示が行われており、約150点の作品が来場者を迎えます。特に注目されるのは、三原順の幼少期に描かれた絵や作文で、これが初めて公開されることとなります。
作品が語る自我の再発見
三原順の代表作「はみだしっ子」は、傷つきながらも自分自身を見つける旅を描いた物語です。このストーリーは、社会への強い視線とともに、彼女の独自の視点から描かれ、読者の心を捉え続けてきました。三原の作品は、自分を否定された子どもたちに希望を与えるものであり、そのメッセージは今なお多くの人に影響を与えています。
復刊運動の盛り上がり
三原順が亡くなった後、その作品の復活を求める声が広がりました。彼女の作品が人生の支えだった多くのファンたちが、再び読みたいと望んだ結果、彼女のほとんどの作品が復刊され、特集本や画集などの出版も実現しました。こうした動きは、2015年に東京で開催された「没後20年展」での熱狂的な反響につながり、今回の札幌での展示もまた多くのファンによって支えられています。
展示内容とイベント情報
本展では、三原順の生涯を追いかける形で作品が年代ごとに展示されています。今回は特に、三原順が育った札幌で、彼女の初期の作品が私たちにどのように影響を与えたのかを探求する貴重な機会でもあります。また、色彩豊かな原画や高校時代に書かれた小説等、彼女の多彩な才能の一端を感じることができます。
会場では、オリジナルの図録やグッズ、画集『三原順 All Color Works』も販売されており、ファンはもちろん、美術に興味のある方にも楽しんでいただける内容となっています。
トークイベントも充実
さらに、展示期間中には関連するトークイベントも開催予定です。例えば、7月31日(土)には、マンガ家や詩人らによる「三原順のことばを考える」セッションが行われます。このイベントは動画配信のみとなっていますが、同日の午後にはライブ中継を通じて「順さまのワイワイ仕事場」のイベントも行われる予定です。また、8月1日(日)には「北海道にマンガミュージアムを!」と題したトークも予定されています。
詳細情報
原画展は2021年7月22日から8月15日まで、札幌市民交流プラザにて開催されます。入場は無料で、多くの方々に三原順の魅力を知っていただける機会となれば幸いです。ぜひ、この貴重な機会をお見逃しなく!
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