書店員の創意と情熱が競った「BFC」ベスト10結果発表！

全国の書店員による夢の共演、Book Fair Championship

最近、日本の書店業界において大きな話題となっている「Book Fair Championship（BFC）」。これは全国各地の書店員が集まり、ユニークな書店フェアのアイデアを競い合うイベントです。運営を行うのは、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社（CCC）で、「梅田蔦屋書店」の店長であり、ひとり出版社「書肆汽水域」としても活動している北田博充さんが実行委員長を務めています。

Best10の発表

154件の中から厳選されたベスト10には、特に注目の店舗が名を連ねました。例えば、TSUTAYA中万々店（高知県）の「中万々店では1冊も売れてない悲しい俺だけどそれはキミに出会うためだったんださよならなんて言わず今すぐ連れて帰ってくれないかフェア」、ここでは売れ残りの本に着目し、マッチングアプリ風にその本のプロフィールを紹介するという斬新な企画を展開。意外にも、ふるいにかけられた本が人気を博しました。実績としてはなんと、わずか1か月半で30冊以上の販売に成功したとのこと。

その他にも、TSUTAYAデイズタウンつくば（茨城県）の「疑似体験職業フェア」や、二子玉川蔦屋家電（東京都）の「あなたにぴったりの本」など、多彩なテーマが並びました。特に二子玉川の企画は、16種類の性格タイプに基づいた選書を行い、SNSでの人気を取り入れた斬新さが際立っています。加えて、広島蔦屋書店（広島県）の「3冊の本」企画は、関連本を組み合わせることで、読書体験を深めることを目指しています。

BFCの意義

BFCは単なるコンペティションではありません。書店業界全体を盛り上げるきっかけとしての役割も果たしています。北田さん自身も、「154件のエントリーが集まったことが嬉しい」と語っており、現場で働く書店員たちがいかに創意工夫をし、お客さんに喜ばれる企画を生み出しているかを強調しました。

さらに、2025年3月に予定されているBFC初代チャンピオンベルトの贈呈式では、新日本プロレスの代表取締役社長であり選手の棚橋弘至さんが特別ゲストに招かれることが決まっており、書店員たちの熱い情熱がさらに盛り上がることが期待されています。棚橋さんも、自身の読書体験を通じて、書店の大切さを再認識し、「挑戦することこそが重要」だと語っています。

書店員のつながり

BFCはまた、書店員同士のつながりを生むことも狙いの一つ。参加者は多様なバックグラウンドや経験を持っており、競い合うことで新しいアイデアやインスピレーションを得ることができます。このつながりが書店業界の活性化に繋がり、未来の書店員たちに希望を与えることができれば、さらに素晴らしいことです。

今後は、BFCの公式サイト（https://book-fair-championship.com/）で、ベスト10の詳細や展開店舗情報が随時更新される予定です。書店員としての挑戦を恐れず、新たな一歩を踏み出すことが求められる時代。みなさんもぜひ、次回のBFCにエントリーしてみてはいかがでしょうか。