アドバンテック、バッテリーレス電子ペーパーを発表
国内のテクノロジー企業、アドバンテック株式会社が、新たにバッテリーレスで運用できる電子ペーパーソリューション「EPD-302」、「EPD-303」、「EPD-304」の3モデルを発表しました。この製品は、物流倉庫やスマートファクトリー向けに開発され、近距離無線通信技術であるNFCに対応しています。言い換えれば、特別な電源を必要とせずに、かざすだけで簡単に表示データを更新できるのです。
NFC技術を活用した利便性
この新しい電子ペーパーは、NFCリーダーや市販のスマートフォンを使うことで、表示データの簡単な書き換えが可能です。特に、物流倉庫や製造現場では、商品や部品の管理に多くの紙を使用していることが一般的ですが、これを電子化することにより、環境負荷を軽減しつつ効率的な情報管理が実現できます。病院や介護施設など、食事の提供管理にもその利便性は大いに活用されることでしょう。
高い耐久性と信頼性
アドバンテックの電子ペーパーは、表示色に応じて3つのラインナップがあり、EPD-302(2色)、EPD-303(3色)、EPD-304(4色)が用意されています。それぞれがIP68規格に準拠しており、防水・防塵性能に優れています。このため、厳しい環境でも安定した運用が可能です。また、EPD-302は約3秒、EPD-303・304は約13秒で表示データを書き換える能力を持ち、作業のスムーズさにも配慮されています。
無償提供されるサポート
さらに、アドバンテックはシステムインテグレータ向けにサンプルコードを無償提供しており、電子ペーパーへのデータアップロードを容易にするための基本機能が含まれています。また、AndroidおよびiOS用のアプリも提供され、スマートフォンやハンディターミナルを利用したデータ更新が可能です。これにより、ユーザーは運用のしやすさを享受できます。
LEDインジケーターによる管理
本製品には、状態を示す3色のLEDインジケーターが搭載されており、視覚的に情報を確認することができます。
- - 緑:データ転送完了
- - 赤:データ転送に問題あり
- - 青:ファームウェア更新完了
このような使いやすさが、製品への信頼感を高めています。
様々な設置環境に対応
取り付けオプションも豊富に用意されており、吊り下げ式やネジ固定式の器具が選べます。これにより、さまざまな設置環境に適応することができ、ユーザーは自分のニーズに合わせた配置が可能になります。
不況や環境問題が叫ばれる中、アドバンテックのバッテリーレス電子ペーパーは、新たな管理ソリューションとして注目を浴びており、今後の展開が期待されます。