JTBとJリーグの戦略的提携
株式会社JTB(本社:東京都品川区)は、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(以下、Jリーグ)と新たにサポーティングカンパニー契約を締結しました。この契約は2025年4月1日から有効とされ、両者の強い相互協力によって、サッカーを起点とした地域の交流事業が進展することを目指しています。
契約の目的と背景
JTBは「地球を舞台に人々の交流を創造し、平和で心豊かな社会の実現に貢献する」という理念を掲げ、スポーツを通じた文化の拡充に貢献することを目指しています。また、Jリーグが持つ「地域に根差したスポーツクラブ」を中心に、誰もが生涯を通じてスポーツを楽しめる環境を整えるミッションも非常に有意義です。これらの理念の親和性から、両者はこの契約を結ぶこととなりました。
具体的な共創事業内容
1.
アウェーツーリズムの推進
サッカー観戦を通じた旅行商品や地域周遊コンテンツの開発を協力して行う予定です。これにより、サッカーの試合だけでなく、地域の観光も楽しめる仕組みを作り上げ、効果的な人流創出を目指します。
2.
観戦体験の向上
Jリーグが主催する試合の中で、特別な体験や貴重な座席を利用した商品開発も行い、観客にとっての観戦価値を向上させるための共同作業を進めていきます。
3.
ホスピタリティ事業の拡充
JTBが持つホスピタリティに関する知見を活かし、地域との協力により多様なホスピタリティプログラムの構築も計画しています。地域活性化事業や次世代育成のための教育プログラムを共に開発し、生き生きとした地域社会を実現するための取り組みを進めます。
4.
訪日インバウンド誘客
JTBは海外に拠点を持ち、Jリーグのアジア戦略と連携することで、訪日インバウンド誘客の促進を図ります。サッカーの魅力を活かした企業の海外進出支援も行い、地域経済をより活性化させる目論見です。
5.
サステナビリティ活動
JTBは「JTB地球いきいきプロジェクト」などの環境活動を行っており、この契約を通じてJリーグのホームタウン活動とともに持続可能な社会の実現に向けて取り組む予定です。食品ロスの削減に向けた「ロス旅缶」の開発なども積極的に進めます。
今後の展望
JTBはスポーツの魅力を「みる」「する」「ささえる」の3つの要素に基づき、さらなる顧客体験の向上に努めていきます。これまでの豊富な経験と取り組みをもとに、サッカーファンやスポーツ愛好者に忘れられない瞬間を提供し続けることが目標です。地域とアスリート、そして観客の絆がより深まることを期待しています。これにより、スポーツ文化の発展と地域活性化が進むことでしょう。
この新たな提携が地域やスポーツ界に与える影響に、大いに注目が集まります。