Bricsys Japanがベルギー大使館でパートナーカンファレンスを開催
2024年10月23日、Bricsys Japanは駐日ベルギー大使館で販売代理店向けのパートナーカンファレンスを実施しました。このイベントでは、同日にリリースされたCADソフトウェア「BricsCAD V25」の新機能の詳細が発表され、ベルギー本社から訪日した経営陣が今後の販売戦略について語りました。
駐日ベルギー大使との意見交換
カンファレンスでは、アントワン・エヴラー駐日ベルギー大使閣下が挨拶を行い、日本の製造業やAEC(建築・エンジニアリング・建設)業界のデジタル化の必要性について意見を交換しました。両者は、業界の課題解決に向けた技術的ソリューションの提供において協力することで一致しました。
豊富な参加者の数
35社を超える販売代理店が参加したこのカンファレンスでは、エヴラー大使がBricsysの技術的起源であるベルギーのゲント大学について紹介しました。現在、日本には約300社のベルギー企業が進出しており、その中にBricsysも含まれています。
日本製造業の現状
日本の製造業は、近年の厳しい環境に直面しています。25年間で売上高は400兆円規模で推移しているものの、労働力不足や自動化の遅れ、設備の老朽化、人件費の上昇などが急務の課題です。特に、建設業界では材料費が高騰し、労働力の高齢化も進んでいるため、デジタルトランスフォーメーションが鍵となっています。
BricsCADの役割
BricsysのCADソフトウェア、BricsCADは、このような課題に対する革新的な解決策を提供しています。特に、AECや製造業向けに設計されたこのソフトウェアは、業界のリーダー企業によって活用されています。マツダなどの大手企業はBricsCADを利用して生産施設の革新を進めており、高性能なDWGベースのプラットフォームとして評価を得ています。
新バージョンの発表
カンファレンスの後半では、Bricsysのエグゼクティブプロダクトマネージャーであるドナルド・ストリンブーがBricsCAD V25の新機能を解説しました。「Smart Meets Easy」をテーマにしたこの新バージョンは、高度な機能と直感的な操作性を兼ね備えた設計が施されています。
- - Smart: 最新のツールがタスクを自動化し、設計の効率を向上させます。
- - Easy: ユーザーフレンドリーな環境で、カスタマイズも容易です。
- - コラボレーション: 他のソフトウェアとの相互運用性によって、円滑な共同作業が実現します。
これらの新機能は、BricsCADが提供する革新性の象徴です。次世代のCADソリューションとして、業界内での広範な影響が期待されています。
未来に向けた展望
Bricsysの最高経営責任者であるデイビット・デヤガーは、同社のパートナーシップ重視の理念について強調しました。「私たちはお客様との関係を大切にし、柔軟で迅速な対応を行っています」と述べました。
Bricsys Japanのカントリーマネージャーである麦田興次も、日本の製造業の未来に対する期待感を示し、「適切なテクノロジーで業界を発展させる大きな可能性があります」と結論付けました。
考えられる課題を乗り越え、デジタル化を進める企業の姿勢が、今後の日本の製造業やAEC業界を変えるきっかけになることでしょう。