はじめに
近年、こころの病気に悩む人が増え、精神疾患の外来患者数が20年で2倍以上に達しています。一般社団法人徳志会が実施した調査によると、社会生活の中で多くの会社員がストレスを感じており、その結果としてこのような増加が見られることがわかりました。
調査の概要
2025年1月20日から31日まで、全国の会社員を対象に「社会生活とこころの病気の発症原因」に関するアンケートを行いました。今回の調査は、オンラインで実施し、有効な回答を400件得ました。
ストレスを抱える会社員が多数
調査結果によると、約90%の会社員が社会生活の中で何らかのストレスを経験していることが判明しました。特に仕事上の人間関係が原因でストレスを感じている人が多く、これは現代の働き方や労働環境が影響していると考えられます。これらのストレスが積み重なることで、精神的な健康に影響を及ぼすリスクが高まるのです。
精神疾患の発症経験
また、今回の調査では、ストレスを感じている会社員のうち約10%が実際に精神疾患を発症した経験があることも明らかになりました。特に20代の若い世代では、その発症が顕著であり、仕事に適応できず学生時代との生活のギャップを強く感じていることが多いようです。
20代の心の負担
20代の会社員は、仕事環境や人間関係の変化に対応しきれず、適応障害などの症状を持つ可能性が高いことが分かります。若い世代が抱えるこころの病気の発症理由としては、特に新たな環境に適応できずに生じるストレスが大きいと言えます。仕事に対する不安や適応しきれない焦りから、こころの健康が脅かされるケースが増えていることは見逃せません。
おすすめする対策
これらの結果から、新たな環境に適応する過程において早期に対策を講じることが不可欠であると言えます。ストレスや不安感を持った際は、それを一人で抱え込まずに、心療内科や精神科クリニックに相談することが非常に重要です。放置することで、心の病が重症化するリスクも伴います。
まとめ
今回の調査結果から、社会生活を送る中でストレスを感じている会社員は多く、特に20代の世代においては精神疾患の発症リスクが高いことが明らかになりました。早めの対処とサポートが自身のメンタルヘルスを守るために重要です。
次回予告
次回は学生から社会人へと移行する際の新生活におけるストレスについて、さらなる調査結果をお届けしたいと思います。新しい環境での生活をより快適に過ごすためのヒントになるでしょう。
求人情報
また、新店舗オープンに伴い、医師や看護師、臨床心理士、医療事務の求人を募集しています。詳細は、一般社団法人徳志会の求人ページをご覧ください。早期の体験談やクリニックのサポート体制をカジュアルに知る良い機会です。