障がい者の力で育てられた苗木が、未来の森を支える
東京都中央区に本社を置く株式会社ミチルワグループが運営するGreen Link Lab.(GLL)は、障がい者雇用と森林再生を結び付け、「100年先の未来につなぐ社会インフラサービス」を目指しています。この理念に基づいて、約1年の準備を経て、障がい者の社員が育てた161本の広葉樹苗木の初出荷が実現しました。
障がい者雇用と森林再生をつなぐ新たな試み
GLLの取り組みは、単なる雇用の創出に留まりません。障がいのある社員が、森林再生に必要な苗木を育てるという実践を通じて、地域の自然環境を守る役割も果たしています。特に、富山県に設けられた「ラボ」と呼ばれる就労施設では、障がいのある社員3名が中心となり、専門スタッフがサポートしながら作業を進めています。
GLLは、障がい者雇用と環境保全を同時に解決するための新しい事業モデルを構築し、その成功に向けて進んでいます。
苗木を育てる新たな挑戦
これまで苗木は専門の生産者によって育てられてきましたが、GLLでは障がいのある社員が生産の工程に直接関わることで、育苗モデルの革新に挑戦しています。
苗木作りは、種まきや成長の管理など多岐にわたる工程から成り立っています。GLLはこれらの作業を細かく分け、各社員の得意な部分を活かせるように役割を設定しています。この方法で障がい者が自信を持って成長できる環境を整えています。
約1年間の積み重ね
事業開始の2025年以来、GLLは多くのパートナーとともに苗木の生産に取り組んできました。初めての出荷に向けた努力は、特に発芽率の安定や育成環境の調整に対する日々の試行錯誤が必要でした。しかし、社員たちは一つひとつの作業を丁寧に行い、161本の苗木を育て上げることに成功しました。
この初出荷は、障がいのある社員が自らの努力で地域の森林再生に貢献する成果の証です。
地域のパートナーとともに
今回の初出荷では、GLLが提携する株式会社島田木材と一般社団法人moribio森の暮らし研究所が協力し、育てた苗木が富山県南砺市に植えられます。GLLの事業は、苗木を育てることだけにとどまらず、それを森へとつなげるパートナーシップが不可欠です。
地域の自然環境に適した広葉樹を育てることで、生物多様性を保全し、災害に強い森づくりを目指し、それぞれの役割がつながることで、障がい者雇用を通じた森林再生が実現されます。
効率的な出荷体制の確立
GLLは次年度以降、年間1400本以上の苗木出荷を目指しています。特に、岩手県の大船渡市の森林再生にも力を入れ、100万本以上の苗木が必要とされています。地域の林業関係者との協力を進め、育成環境の整備や生産工程の効率化を図ることで、出荷体制を強化し、より多くの苗木を生産していく方針です。
未来につながる森づくり
育てた苗木が成長し、豊かな森に変わるには長い時間がかかります。しかし、今回の161本は、その未来に向けた大きな一歩です。GLLは、障がい者雇用と森林再生を通じて、自然と共に暮らす社会の実現を目指しています。私たちの手によるこの小さな苗木が、未来の森を形成する重要な一環となることを信じています。
GLLは、100年先の未来を見据えた価値を育み続けるために、努力を惜しまず、社会に貢献し続けます。