広尾学園の人工衛星ISHIKI、宇宙へ
株式会社ラグラポ(LAGRAPO)は、広尾学園中学校・高等学校が製作した人工衛星「ISHIKI」の打上げのため、スペースワン株式会社と打上げ輸送サービス契約を締結しました。この契約により、ISHIKIは2023年12月14日に和歌山県のスペースポート紀伊から、カイロスロケット2号機で打ち上げ予定です。
プロジェクトの背景
この衛星プロジェクトは、宇宙教育の一環として実施される「LAGRAPO人工衛星プロジェクト」の第一弾です。広尾学園の生徒たちは、実際の衛星製作から打上げまでのプロセスを体験し、次世代の宇宙開発に必要な知識や技術を身につけます。
広尾学園の教育方針
広尾学園は、2007年から「世界水準の教育」を目指し成長している学校であり、独自の英語教育や科学研究を通じて多くの卒業生が海外大学へ進学しています。このプロジェクトに参加する生徒たちの中には、既にスタンフォード大学やUCLAに進学する者もおり、宇宙工学を学ぶ意欲が高まっています。
関係者のコメント
広尾学園理事長の池田富一氏は、宇宙への興味を持つ生徒が海外での宇宙工学進路を切り開いた結果、今回の衛星製作に至ったことを語り、生徒たちの成長を期待しています。また、スペースワンの豊田正和代表取締役は、この連携を通じて若者への貴重な学びの場を提供できることを嬉しく思っていると述べました。
LAGRAPOの役割
LAGRAPOは、全体のプロジェクト管理、衛星製作、打上げの手配まで担当し、多くの企業の協力の下で取り組んでいます。代表の高野宗之氏は、宇宙事業に興味を持つことが未来の発展につながると信じており、ISHIKIを通じて学生たちが様々な経験を積むことを期待しています。
宇宙業界の未来
LAGRAPOの取り組みは、宇宙開発に対する意識を高めるだけでなく、日本の宇宙産業の拡大にも寄与することを目指しています。また、スペースワンは、宇宙輸送サービスを通じて、国内外のさまざまなニーズに応えることで、日本の宇宙産業の発展を後押ししています。
最後に
「ISHIKI」衛星が宇宙に旅立つこのプロジェクトは、広尾学園の生徒たちにとっても貴重な経験となります。この取り組みが次世代の宇宙開発を支える人材育成につながることが期待され、宇宙開発に興味を持つ若者たちに新しい道を開く一歩になることでしょう。宇宙に向けた挑戦は、教育の未来とつながっていると言えるでしょう。