半里親制度、日本へ
2024-11-12 10:34:58

フランス視察で実現へ!地域の子どもを育む『半里親』制度、日本上陸なるか?

フランス発!地域で育てる「半里親」制度が日本に上陸?



NPO法人ウィーズ(千葉県鎌ヶ谷市)が、フランスで長年続く子育て支援団体「パランパルミル」の取り組みを日本版に導入するため、フランス視察を実施しました。2024年11月24日から11月30日にかけて、パリをはじめとするフランス主要都市で、子ども支援に携わる8つの機関を視察し、現場見学や研修などを通して、日本での制度導入に向けた知見を深めました。

「パランパルミル」とは?



「パランパルミル」は、フランス語で「1,000人の親」を意味する言葉で、子どもたちに複数の大人をマッチングし、時間や生活を共有することで、1対1の関係性を育むことを目的とした取り組みです。フランスでは、「半里親」と呼ばれるこれらの大人たちは、子どもたちのニーズを満たすために、対話を重ねたり、様々なアクティビティを企画・実行したりすることで、子どもたちの成長をサポートしています。

ウィーズが目指す、家族全体のサポート



ウィーズは、これまで家庭環境や親子関係に課題を抱える8,000人以上の子どもたちと向き合ってきました。学齢期の子どもたちは、親への愛情と家庭への複雑な思いを抱えながら、困難な状況に置かれているケースが多いと感じています。ウィーズは、子どもたちだけでなく、親御さんも含めた家族全体のサポートが必要不可欠だと考えています。

しかし、日本では、子どもだけ、親だけを支援する場所は多く存在する一方で、親子それぞれと関係性を構築し、家族調整を担う支援は乏しいのが現状です。ウィーズは、地域の大人と協力しながら、「家族に風通しの良い時間をつくる」ことで、親子が穏やかな関係性を持ち続けられる社会を目指しています。

フランス視察で得た学び



フランスでは、地域や行政と連携した子ども支援体制が整備され、包括的なサポート体制が確立されています。ウィーズは今回の視察を通して、フランスの優れた制度や取り組みを学び、日本での新制度導入に向けた貴重な知見を得ることができました。また、フランスと日本の文化や制度の違いを理解することで、日本における活動に新たな視点を獲得しました。

未来へ向けて



ウィーズは、2025年より、「パランパルミル・ジャパン(仮称)」のモデル事業を千葉県松戸市を中心に行う予定です。モデル事業では、ウィーズが運営している子どもたちの居場所・宿泊施設「みちくさハウス」を拠点とし、複数の子どもと複数の大人の交流から始め、地域の大人と子どもの関係性づくりを丁寧に進めていくことを想定しています。

「パランパルミル」が日本の社会にどんな変化をもたらすのか、今後の展開に注目です。




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会社情報

会社名
特定非営利活動法人ウィーズ
住所
千葉県鎌ケ谷市くぬぎ山4丁目11番28サンライフくぬぎ山101号
電話番号
047-711-9594

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