インド発D2CブランドProtouchが目指す新たな美容市場とは
京都府に拠点を置くENRISSION INDIA CAPITAL株式会社は、インドの美容業界に新たな風を吹き込むD2CブランドProtouchに出資したことを発表しました。この出資は、同社が運営するファンド「エンリッションSU25インド投資事業匿名組合」を通じて実施され、Protouchは国際物流業務の支援を受けることになります。
Protouchの成り立ちと目指す方向性
Protouchは、Z世代をターゲットにしたパーソナルケア製品を開発・販売するスタートアップです。その目的は高品質で手頃な価格の美容家電を提供し、次世代の美容市場での存在感を高めることです。現在、インドの美容市場は急成長しており、特に2035年には約7兆円規模に達する見込みだとされています。
中間所得層の拡大に伴い、消費者の可処分所得が上昇していることも、この成長を後押ししています。若年層におけるオンライン購買の増加はもちろん、彼らが求める商品が充実していることもインドの美容市場において重要な要素です。しかし、特に美容家電の分野では、高品質な商品が高額なグローバルブランドに集中し、インドのZ世代にとって手の届きにくい状況が続いていました。
Protouchの製品群と市場ギャップ
Protouchは、美容家電やスキンケア製品に40種類以上のラインナップを展開しています。この中には、多機能ドライヤーや美顔器などが含まれ、これらは手軽な価格で購入できることが特徴です。
これまで購入の機会が限られていたインドのZ世代にとって、Protouchの製品は、質の高い選択肢を提供する重要な存在となるでしょう。
ENRISSION INDIA CAPITALの戦略
ENRISSION INDIA CAPITALは、インド工科大学を中心としたアーリーステージのスタートアップに特化したベンチャーキャピタルです。日本とインドを結ぶ事業の発展を目指し、現地市場のニーズを的確に捉え、ニーズに応じた支援を行っています。
Protouchへの出資は、ただ製品の販売を行う企業としての成長だけでなく、インド全体の美容市場に新たな選択肢を提供することを目的としています。
未来の美容市場に向けて
Protouchは、インドの美容市場の現状を正面から捉え、消費者に新たな価値を提供しようとしています。手軽に高品質なパーソナルケア商品を手に入れたいという若年層の期待に応えるため、多様な製品展開が今後の鍵となるでしょう。今後の動向に大いに注目が集まります。
また、インドの市場規模の拡大に伴い、Protouchの成長も大いに期待され、今後の展開が待たれます。消費者が求める商品が確実に供給されることで、インドの美容市場全体がさらなる発展を遂げることが期待されます。
今後もProtouchの取り組みから目が離せません。