Shizen Connectの革新:GSユアサとの連携による未来の電力管理
エネルギー管理における新たな選択肢として注目されている株式会社Shizen Connectが、株式会社GSユアサと連携した画期的な蓄電システムの提供を開始しました。この連携は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた流れの一環として進められており、OSAKAガスとの共同実証が開始されます。
蓄電システムの重要性
ここ数年、太陽光や風力等の再生可能エネルギーの発展が進む中で、その供給の変動に対応できる調整力が求められています。蓄電池はこの調整力を担い、電力市場における収益機会を拡大しています。2024年には需給調整市場での全商品取引が開始され、業界に新たな風を吹き込むことが予想されます。
Shizen Connectは既に2023年に系統用蓄電池運用代行サービスを開始し、複数のプロジェクトで実績を残してきました。さらに、SaaS型蓄電池制御システムの提供も行っており、大阪ガスなどの企業に採用されています。
GSユアサとの連携
この度新たに、GSユアサの開発した新型パワーコンディショナを搭載した蓄電システムが「Shizen Connect」の制御機能を採用することになり、国内外の主要メーカーの中で対応が可能になったのは大きな進展です。この連携により、蓄電池の性能を最大限に引き出し、電力市場向けの各種制御機能を強化します。
特に、一次調整力の制御機能はShizen Connect独自の技術として新たに開発されたものであり、ユーザーが蓄電システムを効果的に活用できるようサポートします。現在、対応している蓄電池メーカーは8社に及び、ますます広がるネットワークの中でエネルギー管理の最適化が期待されています。
共同実証の概要
今回始まる共同実証では、Shizen Connectが大阪ガスの指示を受けてGSユアサ製蓄電システムの遠隔制御及び監視を行います。この実証を通じて、複数の電力市場取引に対応するマルチユース運用が検証されるだけでなく、蓄電池の特性を生かした最適運用制御パターンが導き出されます。
この取り組みが成功すれば、蓄電池技術はさらに進化し、脱炭素社会実現に向けた重要な役割を果たすことが期待されます。
未来への展望
Shizen Connectは、特定の機器メーカーにとらわれない「ベンダーフリー」な設計を採用しており、多岐にわたる機器との連携が可能です。この特性が、エネルギー管理における新たなニーズに応える鍵となります。
今後、業界のリーディングカンパニーと連携しながら、大型蓄電池市場における収益機会の拡大を推進していく予定です。脱炭素化社会の実現に向けたこの道のりを、Shizen Connectとともに歩んでいくことが、新たなエネルギー時代の到来を告げるでしょう。
参考図
- - 図1: GSユアサ製蓄電システム
- - 図2: 対応中の大型蓄電池メーカー一覧
- - 図3: 本実証のシステム構成
- - 図4: 提供可能な機能