富士ソフト・モバオク共同事業戦略説明会レポート
2025年6月12日、アキバプラザにて、富士ソフト株式会社と株式会社モバオクによる共同事業戦略説明会が開催されました。このイベントでは、両社の事業方針や新体制についての詳細な説明が行われ、今後のビジネス展開への期待が高まりました。
富士ソフトの事業方針
本発表会の開会に際し、富士ソフトの取締役専務執行役員である大迫館行氏が登壇しました。彼は、モバオクが2025年5月30日に富士ソフトグループに加わったことを発表し、富士ソフトのM&A戦略や中期経営計画におけるグループシナジーの強化意図について触れました。
大迫氏は、「私たちのノウハウを尽くし、モバオクの成長を支えていきたい」と述べ、今後も新規事業やサービスの開発に積極的に取り組む意向を示しました。特に、ネットサービス分野の拡大が期待される中で、モバオクのエンジニアリング力は顕著に役立つだろうと強調しました。
モバオクの新体制と経営戦略
続いて、株式会社モバオクのCEOである小一原宏樹氏が、その新体制と今後の経営戦略について説明しました。現在、CtoC-EC市場は急成長が見込まれており、特にリユース業界の拡大が顕著です。小一原氏は、2030年までにこの市場が4兆円に達する見込みであることを提起しました。
彼は新スローガン「みんなの熱量が世界を変える」と掲げ、このスローガンを達成するためにモバオクが取り組む新たな成長モデル、CtoB(コミュニティからビジネス)を紹介しました。これにより、企業のマーケティング活動に貢献する意向を明示しました。
コミュニティECの構築を目指して
次に、モバオクの取締役COOである小田切航平氏が登場。小田切氏は、モバオクの新たなサービスアップデートとして、コミュニティECの構築を発表しました。これは、個人間取引サービスの枠を超えて、熱量の高いマイクロコミュニティに支援を行い、ユーザー同士の交流を促進する内容です。
小田切氏は、モバオクが「コミュニティやヒト」でのマッチングを目指していると話し、ユーザーが参加するイベントやオークションを通じてファン同士の交流を促進していくことを目指しています。この新しいアプローチが、コミュニティデータを企業活動の源泉にすることが期待されています。
まとめ
今回の「富士ソフト・モバオク共同事業戦略説明会」は、両社の未来に向けたビジョンを具体的に示した重要な場となりました。これからの展開が非常に楽しみです。富士ソフトとモバオクは、今後も連携を深め、業界における存在感を強化していくと予想されます。また、アキバプラザでの質疑応答セッションやフォトセッションも、多くの参加者の関心を引き、成功裏に終了しました。