HIOKIが開設した「バッテリーラボ」の紹介
長野県上田市に本社を置く日置電機株式会社は、革新的なバッテリー材料の開発を支援するため、新たに「バッテリーラボ」を立ち上げました。この施設は、昨年新設された協創ラボラトリー内に位置し、顧客との協力を通じて技術的な課題を解決することを目的としています。
バッテリーラボの目的
バッテリーの性能向上や材料、部材の開発において直面する多くの課題を、日置電機の高度な計測ソリューションを活用して、顧客と共に解決することが継続的に求められています。特に、最終製品の品質や性能に対して、電池材料や部材の電気特性が大きな影響を与えるため、これらを測定する方法の整備は急務です。「バッテリーラボ」は、そうした計測技術を提供し、より良い問題解決へと導く場を備えています。
施設の構成
HIOKIの「バッテリーラボ」は、以下のような概要です:
- - 所在地:長野県上田市小泉81 日置電機株式会社 イノベーションセンター 1階
- - 対象:二次電池、燃料電池、水電解セル、その他の電気化学デバイス、それに関わる部材や材料
- - 導入設備:様々な試作設備及び評価装置を完備
このラボでは、部材の電気特性に基づいた材料組成の最適化をはじめ、開発効率の向上に向けた研究が行われている事例も多数報告されています。また、スラリーや界面抵抗のパーコレーション現象に関する研究では、簡便に定量評価ができる手法が確立されています。
応用とアクセス
バッテリーラボの機能は、特に様々な電池素材の特性を測定し、その結果を基にさらなる開発へとつなげる役割を果たします。技術者や研究者は、このラボでの実験結果をもとに、迅速かつ効果的に製品開発を進めることが期待されています。詳細については、
こちらのリンクからご確認いただけます。
まとめ
日置電機の「バッテリーラボ」は、先進的な電池材料開発の拠点として、顧客との協創に基づいた技術支援を通じて、持続可能な社会の実現に向けた重要な役割を果たすことでしょう。電池材料の特性向上と、製品の品質向上に向けた真剣な努力が、私たちの未来をより良くするために貢献することを期待しています。たくさんの企業、研究機関とのご来訪をお待ちしております。