NECプラットフォームズの全社イベント「ものづくりの日」
NECプラットフォームズは、製造業の本質に立ち返るイベント「ものづくりの日」を、今年の7月9日から10日にかけて開催しました。このイベントは、企業の理念や人材育成の重要性を再確認するために設けられており、今年で11回目を迎えました。
競技セッションと共有セッション
「ものづくりの日」は、主に二つのセッションで構成されています。ひとつは、熟練の技術を競う競技セッションで、もうひとつは、卓越した技能を持つ国内外の技能者たちによる共有セッションです。
競技セッションでは、各拠点からセレクトされた代表者が、はんだ付けと電子機器の組立てといった基本的な製造技術について競い合います。今年のはんだ付け競技では、一般社団法人 日本溶接協会が認定した実技試験相当の課題が設定され、挿入実装と表面実装が実施されました。また、電子機器の組立てにおいては、国家資格の電子機器組立て技能士2級相当の課題が設定され、参加者たちは省エネルギーコントローラを製造しました。
このように、当社では競技への参加が奨励され、その結果として数名が資格を取得しています。2024年度には、14名の技能士が2級を取得し、1名がマイクロソルダリング技術の合格者となりました。
一方、共有セッションでは、国内外の技能者が自らの技能や仕事への想い、そして今後の挑戦意欲を発表します。経営層はその発表に対してフィードバックを行い、オンラインでも配信されるため、NECグループの社員全体と共有されます。これにより、参加者全員で現状を振り返り、これからのものづくりの在り方を語り合う機会が設けられています。
ものづくりの日の理念
このイベントの根底にあるのは、NECプラットフォームズが長年培ってきた「ものづくり」の精神の深化と、お客様に対する価値の実現です。企業の成長には、働く人々が日々成長し、自身の技能を最大限に発揮することが不可欠です。このイベントは、社員の成長とともに、持続可能な社会の実現を目指すものです。
また、NECグループ内の関連会社も参加しており、宇宙機や通信機器を専門にするNECスペーステクノロジー株式会社やNECネットワーク・センサ株式会社などがその一環です。このように、グループ全体での「ものづくり」力の底上げにも貢献しています。
今後の展望
今後もNECプラットフォームズは「ものづくり」を通じた価値創造に努め、関わるすべての人々が幸せを感じられる持続可能な社会の実現を目指していきます。対話を重視し、未来の製造業を支える人材の育成に力を入れていく予定です。「ものづくりの日」は、その第一歩であり、企業としての使命でもあるのです。