味の素グループがCCH Tagetik導入で企業業績管理を革新
食品およびアミノサイエンス業界のリーダー、味の素グループが、ウォルターズ・クルワーのCCH Tagetik Intelligent Platformを導入することで、その企業業績管理の方法を大きく変革しました。この取り組みは、特に予測精度の向上と業務効率化に寄与しています。
変革の背景
味の素グループは、130以上の国・地域で180以上のビジネスユニットを展開するグローバル企業として、従来の中期経営計画を見直し、2023年から新しい目標設定のアプローチを採用。従来の四半期見通しにとらわれず、リアルタイムで業績を把握できる管理体制を確立することを目指しました。
この変革においては、管理会計プロセスを高度化し、分散したシステムの統合を図ることが求められました。さらには、経営の意思決定をより迅速かつ的確に行うため、新しい企業業績管理プラットフォームの導入が検討されました。
CCH Tagetikの導入理由
味の素グループが選択したCCH Tagetik Intelligent Platformは、複数の特長によって決定されました。具体的には、マスターデータの柔軟な拡張性、包括的なデータ統合基盤、段階的な拡張への適応力が挙げられます。これにより、一元的な情報統合と、流動的なフォーキャストの実現が可能になりました。
ウォルターズ・クルワーのCCH Tagetik日本マネージングディレクター、箕輪久美子氏は「味の素グループのデジタル変革は、CCH Tagetikが大規模な財務業務において高い予測精度と透明性を提供する良い例です」と述べ、今回の導入を非常に喜んでいる旨を表明しました。
実際の成果
CCH Tagetikの導入によって、味の素グループは以下の成果を達成しました:
1.
予測精度の改善:2024年度の事業利益の変動率において、迅速かつ正確な情報提供により、投資家の信頼を向上。
2.
ローリングフォーキャストの拡大:ローリングフォーキャストに関与する企業が29社から36社に増加し、グローバルな管理体制を確立。
3.
多様なデータの統合:経営データを統合し、年間で4本の主要レポートを追加作成。
4.
業務効率化による時間削減:ローリングフォーキャスト業務の効率化によって、年間で200時間を削減。
5.
情報統合の実現:財務と非財務情報の統合によって、より包括的な業績監視を実現。
味の素株式会社の執行役常務、財務・IR担当の水谷英一氏は「CCH Tagetikを活用することで、経営判断の精緻化が進み、グループ全体のシナジーが強化されています」と、導入の効果を強調しました。
今後の展開
味の素グループは、今後CCH Tagetikの利用範囲をさらに広げる予定で、サプライチェーン管理(SCM)との情報統合を進めていきます。非財務情報をより一元化することで、データドリブンな意思決定をサポートし、柔軟かつ迅速な経営判断を実現する計画です。
これらの取り組みを通じて、味の素グループは、ますます多様化するビジネス環境に適応できる組織としての地位を確立しています。
詳細な情報は、味の素グループのCCH Tagetik導入成功事例についての文書を参照してください。
ウォルターズ・クルワーの信頼性
ウォルターズ・クルワーは、医療、税務、法務、経営管理の分野で専門的なソリューションを提供するグローバルリーダーです。2024年度の売上高は59億ユーロに達し、140カ国以上で事業を展開し、約21,600人を雇用しています。オランダのアルフェン・アン・デン・レインに本社を置き、信頼性の高いサービスを提供しています。
公式サイトやSNSでさらなる情報を入手されることをお勧めします。
詳細はこちら LinkedIn